50代になり更年期障害の症状が出ています。
生活習慣が乱れ、特に睡眠がしっかり取れていません。
急に食欲がなくなったり、夜中にお腹がすいて、パンやお菓子などをドカ食いしてしまうこともあります。
病院では心身症・摂食障害といわれました。
落ち込みやすく、親の介護、子供の将来の不安、主人へのイライラなど家族の事で悩んでいます。
どうしたら良いのでしょうか?
東大阪市にお住いの50代の女性の方です。摂食障害があり心身症と病院で言われています。
同じように心身症・摂食障害でお悩みの方は、解決のヒントにしてください。
更年期で心身症・摂食障害の方の解決法
心身症とは
参考:「NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター」さまのホームページより
心の疾患の分類
病院での分類 | 病名 |
---|---|
外因性精神疾患 ・脳疾患、脳以外の疾患 ・中毒性精神病 | ・脳の記憶力低下・認知症 ・薬物、アルコール、ギャンブル依存症 ・脳障害による精神障害 ・SLEやガンなどの病気になってからの精神疾患 |
内因性精神疾患 ・うつ病 ・躁鬱病 | ・統合失調症 ・妄想性障害 ・気分(感情)障害 |
心因性精神疾患 ・神経症 ・心身症 ・心因性精神病 ・解離性障害 ・強迫性障害 ・不安障害 | ・神経性障害、ストレス関連障害、身体表現性障害 ・生理的障害、身体的要因に関連した行動障害 ・拒食症、過食症 ・PTSD ・ヒステリー球(喉の違和感) ・心因性咳嗽(咳) ・パニック障害 |
異常性格 | 成人の人格、行動の障害 ・反社会性パーソナリティ障害 |
精神遅滞 | 精神遅滞、心理的発達の障害、子供のころの情緒の障害 ・愛着障害 |
参考文献:「心理学概論」より
摂食障害
食べることに関しての問題です。ダイエット中の女性では拒食症になり、その反動で過食症になる方もいます。
胃腸に関しては「副交感神経の迷走神経」が深く関係しております。「食べる」というのは副交感神経が働くことで行う行為です。
ストレスにより自律神経が乱れて起こることもあります。
解決策としては生活習慣を見直すことです。そしてストレスを減らすことです。
不調を克服する考え方
これらは全て完全悪とはいいませんが、少なくとも地球を傷つける行為の一つだといえるかもしれません。
つまり、まわり回って自分たちを傷つけてしまう、または病気になる可能性があるかもしれないのです。
ちょうど良い加減
手洗いや消毒については、新型コロナウイルルスの影響で、極度に手洗いをしている方も多いです。
特に日本には潔癖症の方が多いんじゃないでしょうか?
あまりに除菌ばかりしていると逆に病気になってしまうことも考えられます。
昔は当たりまえにいた寄生虫や微生物を「常識的な衛生管理を超えて、必要以上に排除した」ことで病気を引き起こしたとされるものもあります。
微生物とヒトは共存の状態が正しくて特に免疫は自分たちだけではコントロールできないのが事実なのです。
腸内環境、口腔内の常在ウイルス、寄生虫などと共存するのが本来の姿なのだと私は考えております。
手洗いに関しても「ちょうどいい加減」が大切なのです。
口癖は、「まあいいっか」にしてみる
あまりに執着しすぎると、物事はやりすぎてしまいがちです。
「まあいいっか」を口癖にしてください。
特に神経質で不安が強い方は、完璧主義の方が多いのです。
そんな方は「まあいいっか」と肩の力を抜くようにしてください。
50代女性、心身症でお悩みの方の解決法
この方は、特に人間関係でストレスを強く持っておられました。病院では心身症といわれ、摂食障害がありました。食べれなくなり、食べても吐いてしまいました。
ずっと感情を抑圧しておられました。これをアレキシサイミア概念(失感情症)といいます。(下記参考)
この方は30年間、ずっとご主人の妹(義妹)にいじめられてきたそうです。
ご家族は、ご主人の両親、義妹、ご主人と、この方です。 お子さんはいらっしゃいません。
義妹はご主人に「お兄ちゃん、最初が肝心やから、亭主関白になりや」「嫁は専属のお手伝いや大事にすることはない」「一番大事にするのは親兄弟や」「嫁の代わりはいくらでもいる」などという暴言を吐かれたそうです。
義母は、優しい方なのですが、義父に頭が上がらず、義妹にも何も言い返せません。
また義父にも「主婦は昼は食べなくていい。もったいない。お前(嫁)は昼を食べるのか!」などとも言われたことがあるそうです。
肝心のご主人も「親が大好きで、育ててもらった恩があり、頭が上がらない」ということだそうです。
つまり、この方(奥様)には情緒的サポートがなかったのです。
ご主人は家事も一切手伝ってくれないそうです。ですので 自宅で孤独で悩んでおられました。ご自身のご両親は早くに他界され、友人もいたのですが、結婚すると連絡などをしづらくなり疎遠になったそうです。
こんな生活を30年も続けて来られて、「本当に辛抱強い方ですね。本当に、今まで、よく頑張ってこられましたね」とお話させていただきますと、「す~」と涙を流されました。
こんな不自然な環境にいますと、病気になってもおかしくないと私は感じました。
「これからは、自分をもっと大事にしてください。ご自身を大切にしてください。」とお伝えしました。
当院がさせていただけることは微力です。
心のケアと体のサポートをさせていただき、今では睡眠の質も上がり、朝まで眠れるようになられました。
お顔も笑顔がみられるようになられ、今までやりたかった趣味のヨガも少し出来るようになられました。
当院の対策
まずは、体の調整をさせていただき、体力を回復していただくようにいたしました。症状発生率を下げるようにしていきました。
体力が回復してきますと心理面でのワークで考え方を変えたり、未処理の感情を処理するエネルギーも湧いてきます。
当院では「認知行動療法」を丁寧にさせていただいたり、カウンセリングで問題の焦点化をしていきます。
そして日記を書いてもらったり、ヨガや瞑想をしてもらいました。自分に向き合い、自己肯定感を増やすようにしていくことで解決に繋がることがあります。短期間で、変化が出ることは少ないので長期的に対応させていただくことが多いです。
施術と心理ワークなどを重ねていきました。
ある時、義妹さんに強くということができたそうです。
私は、家事をしているから趣味はやらせてもらう!!!
それからは、義妹さんには、嫌味なども言われなくなったそうです。
義父に関しては、義母とご主人を味方につけて、自分の意志を少しだけ言えるようになってきたそうです。
一番はご主人さんと深く話し合うことができ自分の想いを伝えることができたことで現状が打開できたそうです。
体力も増えてやる気も出てきました。
自分の言いたいことが少しですが言えてきています。
私の人生が変わってきました。
少しでもお役に立てることができて本当に嬉しく思います。
当然、こういったケースは、なかなか難しく、全員がうまくいくということではございませんが、良くなっていかれることもあります。ただし1年単位のように長期間かかることも多いです。
一人で悩まず、焦らず、絶望せず、相談できる方に、相談してください。きっと道は開けるものと私は信じております。
良かったら私にも遠慮なくご相談ください。一生懸命、私のできる範囲でサポートさせていただきます。
お辛くなりやすい性格も原因の一つ
5つ以上あれば要注意です。
ホルモンバランスが崩れやすく、生理痛なども起こりやすいです。そして心身症になりやすいかもしれません。少しづつ自分の思っていることや感情に目を向けて、外に出せたらいいですね。
まとめ
- 心身症になりやすい性格もある
- 食生活にも注意が必要
- 更年期などのホルモンバランスの乱れが原因となることもある
- 心の不満、我慢を放置しないようにする
- 心の辛さが体の症状と現れていると理解する