
自然に反することをすると心身の病気になる可能性があります。
特に心身症について考えてみます。

病気や体の不調になるのは自然に反することをしているからでしょうか?
簡単にいうと生活習慣の乱れが最近、自分でも気になります。
朝、起きても疲れが溜まっている感じなんです。
急に夜中に食べたくなって食べても吐いてしまい、それが少し気持ちよかったりします。
そして急に食べれなくなったりもします。
病院では心身症、摂食障害といわれています。
気持ちも落ち込み、やる気がしません。
家族内での人間関係で凄く悩んでいます。
私はどうやって生きていけばいいのでしょうか?
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
東大阪市にお住いの50代の女性の方です。
摂食障害があり、心身症と病院でいわれています。
全ての方が同じではありませんが、もしも同じように心身症でお悩みの方は、どうぞ参考にしてください。
- 摂食障害でお悩みの方
- 過食症でお悩みの方
- 拒食症でお悩みの方
- 心身症が辛い方
心身症とは
心身症とは、その身体疾患の症状発現に心の問題の関与が大きい身体疾患の総称。
何らかの身体的な疾患が、精神の持続的な緊張やストレスによって発生したり、症状の程度が増減する。
身体的な検査で実際に異常を認めることも多い身体疾患であるが、症状の発生や、症状の増悪に心因が影響している疾患をさす。
身体的な治療と並行して、心理面の治療やケアも必要な場合が多い。
心の疾患の分類
病院論(伝統的分類) | ICD-10 |
外因性精神疾患 ・脳疾患、脳以外の疾患 ・中毒性精神病 | 認知症や薬物、脳障害による精神障害 |
内因性精神疾患 ・うつ病 ・躁鬱病 | ・統合失調症 ・妄想性障害 ・気分(感情)障害 |
心因性精神疾患 ・神経症 ・心身症 ・心因性精神病 | ・神経性障害、ストレス関連障害、身体表現性障害 ・生理的障害、身体的要因に関連した行動障害 ・拒食症、過食症 |
異常性格 | 成人の人格、行動の障害 ・反社会性パーソナリティ障害 |
精神遅滞 | 精神遅滞、心理的発達の障害、子供のころの情緒の障害 ・愛着障害 |
参考文献:「心理学概論」より
心身ともに健康になるための生活習慣

自然に反すると心も体も不調になる
自然な状態から離れていくと病気になる可能性が高いです。私は自然に反すると心も体も不調になる可能性が高くなると考えております。
「空気」で注意したいところ
- 大気汚染
- 排気ガス
- フロンガス
- PM2.5
- 放射能
- シックハウス症候群
参考:大阪市の大気汚染地図
参考のページの地図を見ると極端に東京付近と大阪付近は汚染されているのがわかります。
新型コロナ感染症の影響もありますが、私たちは、その空気を呼吸で毎日、吸い続けているのです。
産業や経済の発展の為の代償ですが何気ない日常を生活しているだけでも、自然に反する生活をしている可能性があることが理解できます。
「水」で注意したいところ
- 水道の塩素の含有量
- 自然のミネラルが少ない水
- 放射能が含まれる可能性
- 酸性雨
参考:人が一日に必要な水分

水は人間の体で、ほとんどを占めています。大人では60%くらいです。
高齢者は加齢とともに実質細胞数が減るため水分含有量が減り約50%です。
水は人にとって必要不可欠です。
その働きは、物質の溶解、物質の運搬、体温調節をしてくれているからです。
口から飲む量と代謝される量は、1日約2400mℓです。
計算すると1日に、飲む量は、だいたい1.5ℓが良いとされています。
水を飲まないとどうなるか
体から水分が1%の損失で、のどの渇き、2%の損失では「めまい」や吐き気、食欲がなくなります。そして10~12%の損失では足がつったりする筋肉のけいれん、失神、20%の損失では生命の危機になり、命を落とすことになります。
熱中症や脳梗塞、心筋梗塞、高血圧などの病気のリスクが増えてしまうのです。ですので冬場に水分をあまり摂らない方には注意していただきたいのです。
「土」で注意したいところ
- 化学肥料
- 農薬
- 放射能
私たちの口に入る野菜などにも影響しますので、「土」はとても大切だと感じます。
「食べ物」で注意したいところ
- 食品添加物
- 農薬
- 遺伝子組み換え作物
- 放射能
- 人工甘味料
体にとって害となるものもあります。これが化学的ストレスとなるのです。
「日常の生活用品」で注意したいところ
- 合成せっけん(化学物質の塊)
- 洗剤(洗濯、食器、トイレ、リビングなど)
- シャンプー、リンス(化学物質の塊)
- 抗菌グッズ
- 歯磨き粉
- フッ素
- 生理ナプキン
食べたものだけでなく皮膚からも体内に吸収されます。入浴でも吸収されます。特に陰部などの吸収率は高いといわれていますので生理用品にも注意したいです。
ただし注意していただきたいのは、ストレスは悪ではありません。
あなたを強くするため、成長させるために必要なものでもあるのです。
ストレスがない世界ですと副交感神経が優位に働きすぎて、いつまでも眠いなど、体を動かすことが億劫になってしまいます。
ですので交感神経と副交感神経のシーソーのようなバランスが必要となってくるのです。
「その他の生活環境」で注意したいところ
- 運動不足
- 睡眠の質
- 冷暖房(クーラー病)
- 電磁波(スマホ、パソコン)
- ゲーム(姿勢が悪くなる。目が悪くなる)
- 気圧の変化
不調を克服する考え方
これらは全て完全悪とはいいませんが、少なくとも地球を傷つける行為の一つだといえるかもしれません。
つまり、まわり回って自分たちを傷つけてしまう、または病気になる可能性があるかもしれないのです。
ちょうど良い加減

手洗いや消毒については、新型コロナウイルルスの影響で、極度に手洗いをしている方も多いです。
特に日本には潔癖症の方が多いんじゃないでしょうか?
あまりに除菌ばかりしていると逆に病気になってしまうことも考えられます。
昔は当たりまえにいた寄生虫や微生物を「常識的な衛生管理を超えて、必要以上に排除した」ことで病気を引き起こしたとされるものもあります。
微生物とヒトは共存の状態が正しくて特に免疫は自分たちだけではコントロールできないのが事実なのです。
腸内環境、口腔内の常在ウイルス、寄生虫などと共存するのが本来の姿なのだと私は考えております。
手洗いに関しても「ちょうどいい加減」が大切なのです。
口癖は、「まあいいっか」にしてみる

あまりに執着しすぎると、物事はやりすぎてしまいがちです。
「まあいいっか」を口癖にしてください。
特に神経質で不安が強い方は、完璧主義の方が多いのです。
そんな方は「まあいいっか」と肩の力を抜くようにしてください。
不自然な生活が不調になる事例
①冷えを放置すると病気になる
ストレスが増えると交感神経が上がる
↓
血管収縮
↓
血流が低下
↓
冷え
↓
体温低下
↓
免疫低下
↓
病気などの可能性が出てきます。
②酵素の大切さ!消化、吸収、代謝に必要
ストレスが増えると交感神経が上がる
↓
活動性が増す
↓
酸素の消費が上がる
↓
酵素が下がる
↓
消化・吸収・消化能力の低下、消化器官の機能低下
③活性酸素が増えると老化、病気が増える
ストレスが増えると交感神経が上がる
↓
顆粒球が上がる→炎症反応が起こる
↓
活性酸素が上がる
↓
組織やDNAの破壊され、老化、病気の可能性が上がる
④免疫力低下
ストレスが増えると交感神経が上がり、そのままストレスが続くと体力が低下してしまいます。
ストレス過多⇒交感神経優位になり筋肉の緊張
↓
副交感神経が働きにくい(リラックスできない)
↓
リンパ球が活動低下
↓
免疫力低下⇒新型コロナウイルス感染症に感染したり、風邪などを引きやすい
⑤排泄機能が低下すると解毒力も低下する
副交感神経が下がると排泄、解毒機能が低下してしまいます。
*リラックスして副交感神経を上げる活動が必要となるのです。
50代女性、心身症でお悩みの方の解決法

この方は、特に人間関係でストレスを強く持っておられました。病院では心身症といわれ、摂食障害がありました。食べれなくなり、食べても吐いてしまいました。
ずっと感情を抑圧しておられました。これをアレキシサイミア概念といいます。(下記参考)
この方のように、感情をずっと抑えつけてこられた方は、想像するのが苦手で自分の感情を適切な言葉で表現するのが困難になってしまいます。
- 自分の感情を認識したり区別できない(失感情症)
- 他人へ自分の感情を伝えるのが難しい
- 夢に代表されるような空想が貧困
- 自分の内面より外的な事実に注目しやすい
胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、気管支喘息、高血圧症、身体表現性障害、薬物依存、アルコール依存、拒食症、過食症、糖尿病などの病気になる方がいらっしゃいます。
この方は30年間、ずっとご主人の妹(義妹)にいじめられてきたそうです。
ご家族は、ご主人の両親、義妹、ご主人と、この方のです。 お子さんはいらっしゃいません。
義妹はご主人に「お兄ちゃん、最初が肝心やから、亭主関白になりや」「嫁は専属のお手伝いや、大事にすることはない」「一番大事にするのは親兄弟や」「嫁の代わりはいくらでもいる」などという暴言を吐かれたそうです。
義母は、優しい方なのですが、義父に頭が上がらず、義妹にも何も言い返せません。
また義父にも「主婦は昼は食べなくていい。もったいない。お前(嫁)は昼を食べるのか!」などとも言われたことがあるそうです。
肝心のご主人も「親が大好きで、育ててもらった恩があり、頭が上がらない」ということだそうです。
つまり、この方(奥様)には情緒的サポートがなかったのです。
ご主人は家事も一切手伝ってくれないそうです。ですので 自宅で孤独で悩んでおられました。ご自身のご両親は早くに他界され、友人もいたのですが、結婚すると連絡などをしづらくなり疎遠になったそうです。
こんな生活を30年も続けて来られて、「本当に辛抱強い方ですね。本当に、今まで、よく頑張ってこられましたね」とお話させていただきますと、「す~」と涙を流されました。
こんな不自然な環境にいますと、病気になってもおかしくないと私は感じました。
「これからは、自分をもっと大事にしてください。ご自身を大切にしてください。」とお伝えしました。
当院がさせていただけることは微力です。
心のケアと体のサポートをさせていただき、今では睡眠の質も上がり、朝まで眠れるようになられました。
お顔も笑顔がみられるようになられ、今までやりたかった趣味のヨガも少し出来るようになられました。
まずは、体の調整をさせていただき、体力を回復していただくようにいたしました。

そして、ある時、義妹さんに強く「私は、家事もしているから趣味はやらせてもらう!!!」ということができたそうです。
それからは、義妹さんには、嫌味などもいわれなくなったそうです。
義父に関しては、義母とご主人を味方につけて、自分の意志を少しだけ言えるようになってきたそうです。
一番はご主人さんと深く話し合うことができて、自分の想いを伝えることで、現状が打開できたのだそうです。
こういったことをする場合、ものすごくエネルギーが必要です。
ですので整体で体を整えることで体力を増やすことができたのが良かったと感じます。

ここに来てから、体力も増えて、気力も増えました。
なんとか反発して、自分の言いたいことが少しですが、言えました。
それから、私の人生が変わりました。
私でも少しでもお役に立てることができて本当に嬉しく思います。ありがとうございます。
当然、こういったケースは、なかなか難しく、全員がうまくいくということでは、ございませんが、良くなっていかれることもあります。
一人で悩まず、焦らず、絶望せず、相談できる方に、相談してください。きっと道は開けるものと私は信じております。当然、私にも遠慮なく、ご相談ください。一生懸命、私のできる範囲でサポートさせていただきます。
お辛くなりやすい性格も原因の一つ

5つ以上あれば要注意です。
ホルモンバランスが崩れやすく、生理痛なども起こりやすいです。そして心身症になりやすいかもしれません。少しづつ自分の思っていることや感情に目を向けて、外に出せたらいいですね。
まとめ
- 心身症になりやすい性格もある
- 食生活にも注意が必要
- 更年期などのホルモンバランスの乱れが原因となることもある
- 心の不満、我慢を放置しないようにする
- 心の辛さが体の症状と現れていると理解する