時々、虚しくなって自分が嫌いになって落ち込むことがあります。
自分の感情がコントロールできない感じがします。
たまに自傷行為を行ってしまうこともあります。
人には人格というものがあります。単なる性格ではなく脳の機能的な問題も含まれます。その人格によって日常生活に支障が出てくる場合をパーソナリティ障害といいます。その障害のために社会になじめず「うつ病」になってしまうことがあります。
共通の特徴としては「子どもの時の生き辛さ」があって、生き抜いていくためにしょうがなく無意識に適応して身に付けてきたものと考えられます。ですので非常に偏った考え方や行動や能力が身に付いてしまいます。そのある意味「特殊能力」を大人になっても使い続けてしまいトラブルを起こしてしまうことになります。
その中で今回は「自分のことが嫌い」という特徴を持っている境界性パーソナリティ障害について詳しくみていきます。
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自分が嫌い「境界性パーソナリティ障害」
結婚していても不安になり浮気をしてしまうようなこともあります。大切な人に捨てられるように感じ、その保険として別の人とも付き合ってしまったりします。また感情の落差が非常に高い人が多いです。美人の女性に多いのも特徴的です。
境界性パーソナリティ障害といわれた有名人
テスト①
参考:「パーソナリティ障害」岡田尊司著より
他のパーソナリティ障害をチェック
一言でいうと・・・ | パーソナリティ | チェックしてください |
自分が嫌い | 境界性 | テスト① |
ナルシスト | 自己愛 | テスト② |
他人の評価こそ重要 | 演技性 | テスト③ |
違法なことを繰り返す | 反社会性 | テスト④ |
人を心から信用できない | 妄想性 | テスト⑤ |
マイペース | 失調性 | テスト⑥ |
一人が好き | シゾイド | テスト⑦ |
自分に自信がない | 回避性 | テスト⑧ |
誰かに頼りすぎてしまう | 依存性 | テスト⑨ |
白と黒がハッキリしすぎる | 強迫性 | テスト⑩ |
境界性パーソナリティ障害の特徴
- 自分が嫌い
- 自己否定しやすい
- 親との関わりが適切ではない(必要な時に愛情を受けていない、また離れるべき時に卒業できていない)
- 母親よりも父親との接点が多かった(母親の愛情に関係する)
- 周囲に自殺を、ほのめかす言動をする
- みせかけとわかっていても優しくされたい
- 最高と最低を往復する(両極端すぎる、昨日最高にハッピーだったのに、今日は世界の終りのようなどん底気分)
- 今まで何百回も自分のために相手が時間を使って助けてくれたとわかっていても、たった一度拒否されただけで、すべての献身が見せかけのものに思えて、相手が信じられなくなってしまう。そして激しい怒りで反応してしまう
境界性パーソナリティ障害の方との接し方
- 態度を変えない、変わらないことが大切(一緒になって喜んだり、悲しんだり、同情したり、しないこと)
- 最悪パターンとしては最初は力になっているが途中で疲れてしまい、依存されすぎると突き放してしまう(相手を信用しなくなり、絶望的になってしまう)
- 変わることなく本人に接するのが重要(つかず離れず)
- 心中してはダメ(同情はおんぶお化けになる)
- 常に「限界設定」をすること(「ここまではできるが、ここからはできない」と、はっきり告げることが大切)
- 地味だが誠実で、気持ちの変わらないパートナーが、長い時間をかけて、支え癒してくれる
境界性パーソナリティ障害を克服したい方
- 両極端の間の「ちょうどいい加減」な選択肢を考える
- 「黒か白」か、「善か悪」かではなく、時には中間が大切だと理解する。「この失敗することによって成長できるんだ!成長するためのステップなんだ!」と想わせ、完璧であることが価値(勝ち)だという思い込みが修正されていく(認知の歪みに気づく)
- むしろ中間的な状態の方が安定性に優れ、衝撃にも強いのだというプラスの価値に気づく
- 他人に頼りすぎることで、自分自身を支える力が弱くなると理解する
- うまくいかないときに他人のせいにするのをやめる
- 結局、自分を変えるのは自分でしかないと理解する
- 自分で自分を支える
- 周囲の人に素直に感謝できるようになれば、癒され始めている
まとめ
- 境界性パーソナリティ障害の方には、一貫して同じ距離感で接することが大切
- 自分が境界性の場合は、相手に感謝することと、完璧主義を少し許して、「まあ、ええか」と思うようにする
- 自己否定しやすいので、自己肯定感を増やすことが大切
- パートナーは地味だが誠実で、接し方の変わらない方がオススメ