幼稚園の送迎で心臓が止まるような感じになり苦しくなりました。
病院で検査しても異常はありませんでした。
また翌日も発作が起こるのではないかと不安になり眠れなくなりました。
そしてまた翌日も・・・
この無限ループから抜け出したいです。
なんとか解決法はありませんか?
自分でできることは何でもします!
どうか助けてください。
このようなお悩みを解決します。
ようやく新型感染症も落ち着き自宅自粛が解除され少しづつ日常生活が戻りつつあります。
学校や仕事も始まりました。すでに電車は満員電車のところもあるそうです。
そんな中、幼稚園のお子さんがいらっしゃるママさんから、お辛いお話をお聴きしました。
ある日、幼稚園の送り迎えの時、自転車で走っていると急に胸が締め付けられ息苦しくなったそうです。
すると次の日も「息苦しくなったら、どうしよう」という不安が頭から離れなくなってしまいました。
頭で考えていると身体が反応して、その翌日も息苦しくなってしまったのです。
この繰り返す不安が、とても辛くどんどん悪化して動悸もするようになってしましました。
それからは次々にめまい、不眠、不安、胃腸の不調、喉の違和感、頭痛、微熱、咳など自律神経の症状が増えていかれました。
同じように予期不安でお悩みの方は解決法がありますので参考にしてください。
予期不安を知り、自分をコントロールできたら大丈夫!
予期不安というのは悪いことではないのです。
まず天気予報って皆さん見ますよね。
その天気予報で、「今晩から大雨の予報です。降水確率90%です。今は晴れていますが、折りたたみ傘をお持ちください」とお天気お姉さんが話していたら、あなたはどうしますか?
降りたたみ傘を持っていきますよね。
それと同じで、帰りにずぶ濡れにならないように、傘を持っていくのと同じなんです。
ただ程度を越すと、日常生活がお辛くなってしまうのです。
例えば、壊れてしまったらと「1本」、友達が忘れたらいけないから「3本」、という具合で10本も傘を持っていったらどうでしょうか?これは過剰な心配ですよね。
これと同じで不安というのは、過剰にしてしまうと日常生活に支障が出てしまうのです。
だいたいの不安は「取り越し苦労」です。
脳の特徴を知り予期不安をコントロール!
まずは、脳と自律神経の特徴を知ってください。
- 否定形が通じない
- 過去や現在や未来の区別がつかない
- 現実と妄想の区別がつかない
- 主人公がわからない
こんな特徴があるのです。
否定形が通じない
これは、簡単です。
例えば
三輪車に乗ったクマがサングラスをしている姿を
想像しないでください!
というように否定形でいわれても、想像してしまうものなのです。
つまり、自転車に乗って幼稚園に送りに行った時に、しんどくなるだろうなと考えたくなくても考えてしまうものなのです。
過去、現在、未来の区別がつかない
過去に辛いことがあったら、そのことを思いだしただけで、今、起こっているかのように身体は反応してしまいます。
例えば、僕でしたら、阪神大震災です。本当に死ぬかと思いました。
想像しただけで、心拍数も上がってしまいます。
未来についての不安が、予期不安になります。
明日、また幼稚園に送っていくときに、「息苦しくなったら、どうしよう」と考えすぎてしまうと、今、送っているように身体は反応してしまうので、明日のことでも、心臓がバクバクしたり、動悸がしたりしてしまうのです。
ずっと動悸が続いてしまう人は、あまりにも辛すぎて小さな刺激でも反応してしまっている状態になっています。
これを放置すると感じなくなってしまい、何もやる気が起こらない「うつ病」に近い状態になってしまうことがあるのです。
現実と妄想の区別がつかない
予期不安って、今、起こっていることではないですよね。
それでも妄想(未来の不安なこと)をするだけで、反応してしまうのです。
つまり、現実と妄想がわからなくなってしまうものなのです。
主人公がわからない
例えば、友達の失恋話を聞いて、一緒になって泣いているような状態です。
あなたのことではない、つまり主人公は友達なのですが、自分が主人公のように感情移入して泣くというのは特徴なのです。
お化け、幽霊、エイリアンなどの怖い映画を観て、身体が震えて、手に汗をかくような感じです。
自分の感情をコントロールする方法
こういった予期不安は根拠のない不安です。
まずは、そのことを理解してください。
つまり、明日、幼稚園に行くときのことは、誰にもわからないのです。
だから、わからないことは考えなくていいのです。
でも考えてしまうのも特徴なので、自分でできる対策を伝授します。
脳の疲れを認識し対処する
よく不安になる方は、育った環境が影響することもあります。
虐待などを受けていなくても、過保護や過干渉すぎても自分で何も考えなくなりやすく、親の言うことを聞きすぎて「いい子ちゃん」になってしまうことが多いです。このように親の言うことを聞きすぎても心が育たないインナーチャイルドになってしまい問題となることがあるのです。
インナーチャイルドがあると、思考が過去や未来に目が向き、その事ばかりを考えるので、脳がとても疲れます。こんな時は「今ココ」を感じることが大切なのです。
他人に目が向きやすいので、不安になったり、しんどすぎるとストレスから逃げたくなり他人を遮断する「回避」となりやすくなります。
回避傾向にある人は、ちょっと嫌なことがあったら、SNSなどでも、すぐに「ブロック」や「友達削除」してしまうようになってしまいます。
「もし○○だったら」というのは「詐欺の電話」だと考える
英語で「if」ってありますよね。
「もし○○だったら」です。
この「if」なのですが、これが頭の中で、浮かんで来たら、「詐欺の電話」だと思ってください。
最初から「詐欺の電話」だとわかっているので、無視したらいいのです。
例えば、「もし明日、幼稚園の送り迎えの時に、息苦しくなったらどうしよう」と考えたとします。
これは詐欺師からの電話なのです。
だから、適当に無視したらいいのです。
不安なことを書きだす
今、あなたが思っている不安なことがいっぱいあったら、すべて書きだしてください。
そして、翌日、見直してください。
ほとんどが現実に起こっていないことなんです。
もしくは、起こっても、それほど心配するようなことではないのです。
別のことを考える・今ココを感じる
別のことを考えることが、一番有効です。
脳の考える量が決まっているので、不安に支配されないようにして欲しいのです。
自転車のハンドルを握ってください。右手MAXの力10秒、左手MAXの力10秒、そして両手MAXの力10秒です。
次に半分の力で握ります。右手50%の力10秒、左手50%の力10秒、そして両手50%の力30秒です。
これに意識することで、不安が減りますよ。
こんな体操もおすすめです。
当院でお困りの八尾市の26歳のお母さん
幼稚園の送り迎えが始まりました。
2年前に、一度、突然、息苦しくなられました。
それ以来、頭の中で勝手に、そのイメージが湧いてきて、お辛くなられます。
施術をさせていただきますと、血流が上がり、呼吸が深くなります。
すると、とても楽になられます。
そして、うまく送り迎えができた時は、「やったー!バンザーーイ!」と手を上げて、声を出して喜んで欲しいのです。これは「心」と「身体」を繋げることになるのです。
これで心と身体と頭が繋がっている状態になるのです。
かなり強力な自己コントルールとなります。やってみてくださいね。
まとめ
- 不安は「詐欺の電話」だと理解して「無視」する
- 不安に思う事は未来や過去に思考が動かされて、疲れる
- 不安なことを書きだして、実際に、そうなるか確認する!ほぼ、ならない
- 「今ここ」に集中する