こだわりが強すぎて疲れてしまいます。
自分でけでなく他人の行動にも細かく気になってしまいます。
完璧主義なところがあり許せないことが多いです。
人には人格というものがあります。単なる性格ではなく脳の機能的な問題も含まれます。その人格によって日常生活に支障が出てくる場合をパーソナリティ障害といいます。その障害のために社会になじめず「うつ病」になってしまうことがあります。
共通の特徴としては「子どもの時の生き辛さ」があって、生き抜いていくためにしょうがなく無意識に適応して身に付けてきたものと考えられます。ですので非常に偏った考え方や行動や能力が身に付いてしまいます。そのある意味「特殊能力」を大人になっても使い続けてしまいトラブルを起こしてしまうことになります。
その中で今回は「完璧主義で曲がった事が許せない」という特徴を持っている強迫性パーソナリティ障害について詳しくみていきます。
この記事を書いた人
白と黒ハッキリしすぎている「強迫性パーソナリティ障害」
あるルーティンや自分のルールがあって、それに反したことが起こるとイライラすることもあります。
また完璧に何でも自分でこなしたいと考えるので人に頼れません。こだわりが強すぎると生活がしずらくなってしまうこともあります。
テスト⑩
参考文献:「パーソナリティ障害」岡田尊司著より
他のパーソナリティ障害をチェック
一言でいうと・・・ | パーソナリティ | チェックしてください |
自分が嫌い | 境界性 | テスト① |
ナルシスト | 自己愛 | テスト② |
他人の評価こそ重要 | 演技性 | テスト③ |
違法なことを繰り返す | 反社会性 | テスト④ |
人を心から信用できない | 妄想性 | テスト⑤ |
マイペース | 失調性 | テスト⑥ |
一人が好き | シゾイド | テスト⑦ |
自分に自信がない | 回避性 | テスト⑧ |
誰かに頼りすぎてしまう | 依存性 | テスト⑨ |
白と黒がハッキリしすぎる | 強迫性 | テスト⑩ |
強迫性パーソナリティ障害の特徴
- きっちりしていて仕事も責任感があり、義務を大切にする、信頼できる人である
- 自分を抑え、自分に厳しすぎる
- 善と悪、白と黒がはっきりしている。間違いを犯すことは悪であるという強い信念がある
- ミスを犯すことは許されないので、完璧主義のために「うつ病」や心身症にもっともなりやすい
- 周囲にも押し付けるので、のびのび生活できない
- 頑張っても成果が出ない状況におかれることが強いストレスとなる
- 絶えず何かしていないといられず、のんびりできない。何事も楽しむことができない。計画通りに実行することが最善だと信じている
- 一生懸命しているが常に報われるとは限らない(努力がすべてだと想っている)
- 走り続けていないと倒れてしまうという不安感がある
- 努力は報われるという信念をもっている
- 強迫性障害の子供は、いつも追い立てられるように暮らすことになる(親が用意したメニューを次々にこなすことになる。よほど子供はタフでない限り、バランスを崩してしまう)
- すべての行動が楽しみよりも義務を果たすために行われる(頑張ってもあまり人をほめない)
- 生きることは苦行だという印象をもっている。これ以上しんどくなるのは嫌だと想い、無気力になってしまう
- 物を捨てられない(引っ越しうつを起こしやすい)環境変化についていけない
- 融通がきかない
強迫性パーソナリティ障害の方との接し方
- 長年暮らしていくのであれば、本人のスタイルや、やり方に逆らうのはやめて、本人の流儀に合わせることが多い。そうしないと生活は破綻してしまう
- うまくやっていくコツは責任の範囲や役割を明確に決めること(その領域だけ完璧にこなしてもらうようにする。自分の秩序は守られる。自分が支配したいという欲求が、際限なく広がることを防ぐことができる)
- 決まりや取り決めがあると、本人は安心して家事であれ、愛の営みであれ、前向きに取り組むことができる
- これをしておくことは本人がうつ病になったり、心身症になるのを防ぐことにもつながる
- 限界を決めておかないと、本人の完璧主義や支配欲求は際限なく広がり、どんどん仕事を抱え込み、疲労してしまうからである
- 周囲はありがたいと頼ってばかりいると、いつか倒れてしまうのである
- 自分の価値観に強くとらわれる。非常に一面的な見方をしがちである
- 周囲の者は別の見方や視点もあることを教える
- そうでなければならないという思い込みが強いので、選択肢は他にもたくさんあると理解し、いい点もあれば悪い点もあると堂々と想いださせてあげる必要がある
- 子育ても、とにかく偏った考え方を押し付けるので、ちょうどいい加減(ほどよい加減)が大切なのだとアドバイスすることが必要である
強迫性パーソナリティ障害を克服したい方
- 休むことが苦手であるので、気ぜわしい
- 心筋梗塞をおこしやすい
- うつ病や心身症になりやすい
- 自分はこんなに頑張っているのに、どうしてこんなことになるのだと、後で後悔しないためにも、早いうちから、生き方や考え方を少しづつ修正していくようにする
- 休むのも仕事のうち
- 上手に力を抜く
- 責任を一人で背負わない
- 結果というのは、いろんな偶然やいろんな人などがかかわりあって生じたものである。それが自分の意図したものではない限り、あくまでもアクシデントなのである。人間は限られた能力しか持たない存在で過ちを犯すものである。そして失敗から学んで成長していくものである。努力してどうにもならないときは「あきらめる」のも選択肢のひとつなのである。
- 他人に同じことを期待しない
- その違いに目を向けて、それを温かい目で見てあげる。必ずその方が良い結果になる。
- 子育て、仕事、夫婦などの関係、別の価値観を尊重することが、自分自身の幅を広げ、相手を伸ばしていくのである。
強迫性障害でお悩みの方の解決法
まとめ
- 白か黒ではなく無限の色があることを知る
- 自分でレッテルを貼ったりして決めつけない
- 自分を許すことが大切