

過去に虐待を受けたりして、人が怖いんです。
それと阪神淡路大震災が異常にショックで、東北のような遠方の地震でも、震えるくらい怖いです。
そうなってしまうと食欲もなくなり、何もやる気がしません。外出も買い物にも行けなくなります。思考も停止してしまっている感じです。仕事も休みがちになります。
なんとか普通に生活ができるようになりたいです。
このようなお悩みをお持ちの方の解決のヒントになれば嬉しいです。
あることがキッカケで心に大きな傷が残ることがあります。
それは強いストレスとなり心にも体にも反応してしまいます。
いつまでも体の不調が良くならない場合は、精神的ストレスが原因の一つとしてあるかもしれません。
体を調整しても良くならない方、病院で薬をもらって飲んでいても変わらない方、心の傷が深すぎて立ち直れない方、どうぞお読みになってください。
- 過去のトラウマや強いストレスで精神的に不調な方
- PTSDでお悩みの方
深い心の傷があり生活に支障がある方の解決法
PTSDについて考えます。PTSDとは心的外傷ストレスのことです。死に直面しそうなくらい大きな出来事があって、その記憶がフラッシュバックのようによみがえり、不安や恐怖を感じたり、現実感がなくなったりしてフリーズ状態になってしまうことです。
精神的ストレスを抱えていると体の不調が、なかなか良くなりません。
精神的ストレスが筋肉に反応して、硬くしてしまい、血流を悪化させます。
脳の血流が悪化しますと、神経伝達もうまくいきません。
また痛みを抑制してくれる脳内物質も少なくなることもあります。
すると不調は、なかなかよくならないことが多いのです。
いつまでも慢性の不調でお悩みの方、ある事を思い出すだけでパニック発作を起こす方、なんらかの心的外傷ストレスが強いかもしれません。

心的外傷ストレスとは
不安障害の一種です。
とっても強いストレスを受けた後に、いつまでも引きずって考えてしまいます。
私の場合ですと阪神淡路大震災などです。

命の危険を感じるような出来事を経験すると人は大きなストレスを感じます。
戦争に行った、私の祖父もそうでした。
祖父は、あまりそのことを話したがりませんでした。

その強烈なストレスのシーンを鮮明に想いだしてしまうと、激しい恐怖感や無気力感を抱くことになるからと想像できました。
自律神経の特徴として「現実と妄想の区別がつかない」「否定形が通じない」「主人公がわからない」「過去や現在、未来の区別がつかない」というものがあります。
だから過去のことを考えるだけで、今起こっているように脳や自律神経は反応してしまうのです。
すると息苦しく感じたり、心臓がバクバクしたり、汗をかいたりしてしまいます。
それがひどくなるとPTSDとなるのです。
感情を感じなくするための防御反応
あまりにも強烈なストレスや嫌なことは、誰でも想いだしたくありません。
そうなると自分の意識からは無視したくなるのです。
自分の命を守るために、そのことを想いださないようにしてしまうのです。
ストレスが強すぎて、それが継続しているとすると、ドンドン感じなくしようとします。
体の反応としては、感覚の麻痺や鈍磨、感情では無感情になってしまうのです。
こうなっていくと感情をあまり表に出さなくなるので、笑わなくなったり無表情に近くなってしまうのです。
漫画で「ワンパンマン」というのがあります。
怪人たちをやっつけるため、頭がはげるほど特訓した主人公の「サイタマ」がヒーローになり、怪人をやっつけていくというものです。
あまりにも強くなりすぎたのを引き換えに感情を失くしてしまうようになってしまいます。
まさに、これが感情を感じなくするための防御反応の一つだといえるのです。
PTSDのメカニズム
衝撃的な出来事がある
↓
その瞬間の客観的な情報を思い出す
天気、場所、人、服装、時間など
主観的な情報を思い出す
感覚はどうだったか、イメージはどんなイメージか、体の痛みや苦痛はどうだったか
PTSDになりやすい人
どうしたらいいかわからないことを不安に思いやすい人。
トラウマとして、いろんな場面で客観的、主観的な情報を一緒に刷り込んでしまうタイプです。
自我での葛藤が起こります。
「痛い」「助けて」「怖い」「戦え」「逃げろ」などの行動がわからないのです。
どうしていいかわからない!
またネガティブな感情と結びつけてしまいやすい性格です。
そうなるとPTSDを発症して、心ではフラッシュバックするのです。
それが体に反応してしまいます。
PTSDになりにくい人
何が起きたか冷静に判断できるし理解できます。
どうすれはいいかもわかっています。
客観的な情報をもとに行動し決断できます。
思考の回転が速いのでPTSDには発展しないことが多いです。
PTSDを解決するヒント
ディソシエイトする訓練
当院ではディソシエイトする訓練のワークをさせていただきます。
ディソシエイトとは「第三者的に、客観的に物事を見る」ということです。
これは訓練すれば誰でも、できます。
思考の癖を書き換えるだけだからです。
物事に対して、第三者的にみて、冷静に客観的に考える癖をつけていくのです。
イメージトレーニングをしていきます。
絵にかいてもらったりすることもあります。
これだけでも心のストレスが少し軽減することもあります。
自己肯定感を上げる訓練
自分に少しづつ自信をつけていきます。
自己肯定感をあげていきます。
これも訓練でどんどん変わっていきます。
またよかったら一緒にワークをやっていきましょう。
全力でサポートいたします。
体の感覚を感じる訓練
別のことを考えることが大切ですので、「グラウンディング」をしていただきます。
まとめ
- ディソシエイトして物事を見る訓練をする
- 自己肯定感を上げる
- 思考にとらわれやすいので、別のこと、体の感覚などを感じる訓練をする