中学校の教員をしています。
子供との関係、親との関係で、毎日、ストレスが強すぎて、「うつ病」になってしまいました。
食欲不振で10kg痩せてしまいました。
また円形脱毛症にもなりました。
学校にも行けなくなって、この先、どうしたらいいのか悩んでいます。
できたら職場復帰したいと考えていますがどうしたら良いでしょうか?
このようなお悩みの解決のヒントになれば幸いです。
突然、学校にいけないくなり、「うつ病」と診断されました。「円形脱毛症」も見つかり髪の毛で隠す毎日を過ごしておりました。
その後、心療内科で投薬をされました。職場復帰を考えていて、友人の紹介で当院を知り、お越しくださいました。
時間は、かかりましたが自律神経整体と心理ワーク、自己尊重感を上げていく訓練で復職でき、笑顔になっていただけました。
誰もが同じということではありませんが、同じようにお悩みの方の解決のヒントとして、参考に、どうぞご覧になってください。
不登校になった50代の中学校の女性教員
お辛かった症状
めまい、頭痛、吐き気が辛かった
中学校の先生は思春期の中学生を相手に、とてもエネルギーがいる職業だと思います。授業をボイコットする生徒がいたり、授業中でも歩きまわる生徒もいたそうです。注意しても聞いてもらえず生徒から罵声を浴びせられることもあったそうです。女性の先生ということで「なめられていた」のかもしれません。
毎日が苦痛だったそうです。
そんなある日、電車で突然、涙が止まらなくなり、吐き気と頭痛とめまいが起こって、息ができなくなり、しゃがみこんでしまったそうです。
そして、その日から学校に行けなくなってしまったそうです。
すぐに病院へ行かれました。循環器や呼吸器内科でも異常が見当たらず、心療内科で「不安神経症」と言われ、その後、「うつ病」と診断されました。
お薬も飲み続けておられましたが、最初は少しマシになっておられたのですが、3か月経過した今、どんどんお辛くなっておられ、当院へお越しくださいました。
当院の整体でお役に立てること
当院での整体でお役に立てることは、まず生理的な機能が回復することです。お薬を飲んだから、こんなサプリメントを飲んだから、こんな食べ物を食べたから良くなったということではなく、もっと動物として基本ベースとなるところが大事だということです。
とにかく呼吸と血流が上がり体力を増やすことで「治癒力」「調整力」「免疫力」「運動力」が上昇します。
まず変化を感じられたのが呼吸でした。そして睡眠の質が上がったそうです。
朝からぐったりして、起き上がれなかったのが、少しづつ動けるようになられました。
ですが仕事復帰は、まだまだできそうもありません。何かストレスがかかるとすぐに反応してお辛くなられる状態でした。
今は休職中ですので、ストレスが少ないですが、学校に行くと、またすぐにストレスにさらされます。するとまたエネルギーが急激に減ります。
つまり休んでいる間にストレスに対抗する対処能力、情緒的サポート、体力、自己尊重感を上げて置かないと、まだ再発する恐れがあるのです。
自分の感情を抑圧する癖がある方なので自分でコントロールできるように一緒にワークなどもやっていきました。
自己肯定感を増やす取り組み
メンタル面での取り組みをご紹介します。
自己肯定感がどのくらいあって、どのタイプなのかを検討していきました。このようなテストをしていただきました。
- 朝、鏡を見て自分の嫌いなところを探してしまっている
- SNSを開いて「いいね」を待っている自分がいる
- 職場や学校などで注意されると深く落ち込み、立ち直るのに時間がかかる
- 自分のペースを乱されるとイラッとしてしまう
- ふと気づくと「無理」「忙しい」「疲れた」「どうしよう」「嫌だ」「つらい」とネガティブな発言をしている
- 「○○しなければ」「○○するべき」と考えるので、行動できない
- 友人や上司から言われた一言が気になってしょうがない
- やるぞ!と決めても周りの人の目が気になり、躊躇してしまう
- 出かける前、1日を過ごす服選びに悩んでしまう
- 一度、決めたことに、本当にこれでいいのか?と悩む
- 新しいことには「どうせ」「自分なんて」と勝手に自分の限界を決めてしまう
- 電車から降りる時やエレベーターに乗る時、ノロノロした人にイライラしてしまう
10個以上当てはまったら、今のあなたは、自己肯定感は低い可能性があります。
5個以下は自己肯定感は比較的高いと考えられます。自己肯定感は年齢に関係なく上げることができます。
大丈夫ですよ。一緒に取り組みましょう。
自己肯定感を高めるポイント
- 自己肯定感は時と場合によって高くなったり、低くなったりするものと理解する
- 自己肯定感の強い人、低い人がいる
- 今、自分の自己肯定感が、どんな状態を知ることが大切
- 自己肯定感の高めの方には、瞬発型と持続型があり、組み合わせるのが良い
- 一気に変わるのではなく少しづつ積み重なることが大切
- 過去の失敗、他人との比較に囚われないこと
- 自分の成果と努力を自分で評価していくこと
6つの感情を意識する
先ほどのチェックシートの中身をそれぞれのカテゴリーに分けますとこのようになっております。
- 1と2は自尊感情
- 3と4は自己受容感
- 5と6は自己効力感
- 7と8と14は自己信頼感
- 9と10は自己決定感
- 11と12は自己有用感
これらを意識して、弱いところは強くして、強いところはより強くするような感じで自信をつけていってください。
参考文献:「自己肯定感の教科書」より
円形脱毛症が改善した他の症例
私はホームヘルパー2級を取得した時にお世話になった介護施設で円形脱毛症の男性の頭をみせてもらったことがあります。その方は元ホテルマンでしたが転職し介護施設に勤務されていました。
そして、その男性は笑って「これ見てみ~」と言ってみせてくれました。
昔でいう10円禿どころではありません。直径15センチくらいはありました。
少し髪を伸ばされていたので、うまく隠しておられましたが、お風呂のあとは「隠されへんねん~」と笑っておられました。
原因はストレスだそうです。
当院にも円形脱毛症でお悩みの方がおられます。
皮膚科ではステロイドを処方されているそうです。
円形脱毛症の原因は、やはりストレスだと考えると根本治療はストレスを少なくして、そのストレスに対抗できれば良くなるだろうと考えられます。
もう少し細かくみていきますとストレスを受けると交感神経が優位に働きすぎて体の中では筋肉の緊張から血流障害と免疫では顆粒球が増えてしまいます。
顆粒球とは細菌感染で増加します。交感神経が緊張したら増えます。
顆粒球の寿命は骨髄で作られてから常在菌の存在する粘膜で死ぬまでの日数が2日と言われています。
つまり1日で50%の顆粒球が、新しく骨髄で作られ置き換えられます。
だからストレスがあると骨髄で大量に顆粒球が作られます。
そして末梢の血中に送り込まれます。
円形脱毛症の原因
- 遺伝的な原因
- 出産後の女性ホルモンの減少
- 甲状腺やリウマチ、SLEなどの自己免疫疾患
- アトピーなどのアレルギー疾患
- 長く続くストレス(交感神経が過剰反応)
当院の施術
円形脱毛症は東洋医学では「腎」が弱っていますので代謝を上げていきたいと考えました。
ストレス解消の方法をお伝えし、過剰になった交感神経を下げる手技(副交感神経が優位になる手技)と背骨の調整から脳の機能を回復する、つまり神経伝達の正常化を目指しました。
施術後の反応としては、眠たくなられ体温が上昇しました。手足が特に温かくなられました。また手の痺れもなくなったそうです。心理ワークでは執着していたお悩みがあったので、視覚や聴覚や触覚を使って軽減していきました。その後も生活習慣を見直していただき、ストレスを減らしていきました。
3か月経過して円形脱毛症は、かなり良くなられました。ただし毛根などのターンオーバーを考えると3か月くらいで再発する方もいらっしゃいますので、メンテナンスなどは必要ですので注意していただきました。
50代の女性教師が仕事復帰
自己肯定感を増やすことができてきました。
でも、まだ焦ってはいけません。体力がついていないと復職しても、すぐに調子を崩す可能性があります。2時間くらい連続で歩ける体力が必要なのです。
それを目安にして、体力をつけていっていただきました。
そして、ようやく自信が持てるようになり、違う学校になってしまいましたが、復職することができました。
今では笑顔で子供たちと勉強や運動を楽しめるようになったそうです。
メンテナンスで身体の調子を整え、心のサポートも引き続きさせていただいております。
喜んでいただけますように私も今できるベストを尽くします。一緒に頑張ってまいりましょう。
まとめ
- 円形脱毛症もストレス対策が重要
- 自己肯定感を上げる
- 体力を増やすために呼吸と血流、睡眠の質を上げていく
- ストレスを減らす
- ストレス耐性をつける
- 再発防止のためメンテナンスも重要