イライラしたり、急に不安になったり、人と会うと緊張しすぎたり、気を使いすぎたりして、しんどくなります。
自分軸がしっかりしていないので、ふらふらしているのを何とかしたいんです。
平常心を保つ方法を教えて欲しいです。
自分でも変わりたいと思っていても、なかなか変えられません。
どうしたらいいでしょうか?
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
私が漫画の「バガボンド」で学んだ「平常心」についてのお話です。
私は読書が好きです。マンガも大好きです。
最近の漫画はストーリーがしっかりしていて、ドラマなどにもなっていますよね。
ですので学ぶことも大いにあります。
今回は、その中でも気持ちや心などについて、非常に大切な「平常心」について考えていきたいと思います。
私は、「あがり症」で緊張してしまって、うまく話せなかったり、説明できないこともあります。
そんな時、「平常心で常にいることができたらいいのにな」と思うことがございます。
以前、宮本武蔵を題材にした漫画を読むことがありました。
それが「バガボンド」です。
突然、パニック発作が出て焦ってしまったりして平常心になれなくて困っているという方がいらっしゃいましたら、どうぞ、参考にしてみてください。
自分の軸を持ち平常心を保つには
宮本武蔵の平常心
この「バガボンド」という作品、現在は37巻まで出版されていますが、最終回には至らず、いまだに継続している状態です。
というのも連載はストップしておりますので最終回は、まだなのです。
この漫画は私の心の安定にとって非常に重要な要素が入っております。
その中で印象に残っているのが、この部分です。
それぞれの生きる道は、天によって完璧に決められていて、それでいて完全に自由だ!
この「自由」という言葉!
この漫画では非常に重要なキーワードです。
「笑顔で楽しめ」
宮本武蔵は若いころから、天下無双として、斬って斬って斬りまくってきました。
強い者を探し求めた放浪の旅。
ちなみに放浪者の事を「バガボンド」といいます。
私が好きなシーンは放浪中、ある村にたどり着いた時、その村で田んぼを耕すシーンです。
その場所は洪水ばかりで米ができる土地ではないのですが稲ができるようになるまで武蔵は村の住民たちと一緒になって必死にがんばります。
広い川と狭い川、緩い川底と急な川底、水…水の流れる先がどこか。
流れのはやさ、遅さ。
水自身は決めていない。
ただ従っている。
川底の地形と……風や外からの力に、完全に決められてる。
(完璧に決められていて…それが故に…完全に……)
急な勾配、狭い川幅、速く鋭い流れ。地形によって、外からの力によって、水のありようは完全に決められ、水自身は、ただそれに従っている。
外からの力によって―――。
ありようは完全に決められ、それでも水は水。
どこまでも水。
完全に自由
参考文献:漫画「バガボンド」より
水の流れを感じる
その時に水や土などを感じるシーンがあります。
「外からの力に」「完全に決められている」「それでいて水は・・・」「どこまでも水」「完全に自由」
土の声を聴く
土に対しても「土の声を聴け」!
これは道を究めるものに共通するものではないでしょうか?
私は、お仕事で土や水のように生きている、魂のつながりを感じて人さまのお身体を触れさせていただいております。
宮本武蔵の心の中からは邪念みたいな、もう一人の自分が、たびたび現れます。
私にも、いろんな邪念が現れます。
ですが、うまくいっている時は、水が流れるように、完全に自由!
土の声を聴くように、身体からも声が聴こえてくるような感じです。
無心・平常心・常に一定の心でいられますように感謝をもって日々精進したいと施術させていただいております。
参考:漫画「バガボンド」より
平常心と自尊心
木を書いてみてください
先日、あるセミナーで「木を自由に書いてください」という心理ワークをいたしました。
私が書いた絵は幹が細く、根は大きなもので葉と実は、よく茂っているような、絵でした。
まさに今の自分なのかもしれません。もっと幹が太くなりたい願望があるのかもしれません。
自尊感情というのが、しっかりしていると平常心もしっかり保つことができます。
ですので、自己尊重感を充実させることが平常心も安定させることができるものだと私は考えております。
日本社会は自尊感情が傷つきやすい構造をしています。
最近では、SNSで「いいね」の数に一喜一憂してしまいます。
私も以前は、そうでしたが最近は、あまり気にならなくなってきました。
「いいね」をもらっても満たされない
SNSの「いいね」とは、誰かに認められたいという他者承認という承認欲求が働いています。
これは誰しもが持っている欲求です。
赤ちゃんは産まれて、お母さんや養育者に抱っこされて育ちます。
そして少しづつ成長するにつれ社会生活を送るようになります。幼稚園、小学校になると集団の中の個人となり社会性が生まれてきます。
そのような時には母親または養育者の愛情、愛着形成がとても重要になってきます。
子供さんはお母さんに褒めてもらいたい、お母さんの笑顔がみたい、などという欲求が芽生えてきます。これが基本となる承認欲求なのです。
この欲求は自己承認と他者承認にわかれています。
自己尊重感が低下している時は、「自分にいいね!」が言えません。
だから他人に「いいね」をしてもらいたいものなのです。
始めは嬉しいのですが、だんだん他人の顔色を伺って、本来の自分らしさではなく偽善者のような投稿をしてしまうことがあるのです。
これが行き過ぎると、生活費を削っても高級料理を食べに行ってインスタ映えの写真を撮って「いいね」を稼ぐといったような悪循環になってしまうのです。
投稿した後、食べ物を食べないという人もいるくらいです。
不安な心を変えるテクニック
友だちや親、上司などと喧嘩したり、叱られたりして落ち込むことってありますよね。
そんな時に負の感情を感じてしまった時、海を想像してみてください。
どういうことかといいますと、水と絵の具の関係なのです。
マイナス思考を「色」とします。
ペットボトルの中に絵の具を注いでいるのをイメージしてみてください。
例えばペットボトルに赤の絵の具をたらしたら、ペットボトルの水は赤くなってしまいます。
ですが海だと少しくらいなら水の色は変化しません。
だから自分の思考を海だと考えて欲しいのです。
そう考えたら今の自分の負の感情は「大したことがない」と思えるのです。
このように負の感情を何かに置き換えて、「な~んだ、たいしたことないな」と思うようにするのです。これを「ポジション・チェンジ」といいます。
例えば、昨日、ご主人さんと喧嘩したとします。
机に置いてあるペットボトルをご主人さんだとして、自分のスマホを自分だとします。
そして喧嘩した状況を再現してみます。
ペットボトルであるご主人さんから見てみます。
あなたに言われて、何と言い返しますか?
次に、そういわれたあなたはスマホになって、イメージして考えてみてください。
なんと言いますか?
これを繰り返してみると、相手の気持ちになって考えたりすることができるのです。
問題を擬人化して、自分とその問題を第三者的に見る訓練をするのです。
平常心を保つには「今ここ」を感じる
人の目を気にしすぎてしまう方の解決法
よく周りの目を気にしすぎて疲れすぎてしまっている方がいらっしゃいます。
気配りとか気を使うということは、悪いことではありません。むしろ社会人としてのマナーなどでは、必要不可欠なものです。
ただし、度を越すと、自分がお辛くなってしまうのも事実です。
通常ですと自我と社会性はバランスが取れている状態です。大人の状態です。ですがHSPやインナーチャイルドを抱えていたり、パーソナリティ障害がある場合は、自我が小さくなる可能性が高いのです。
このように人にばかり気を使いすぎると、「自我」が小さくなってしまうのです。
- 人に迷惑をかけたらどうしよう
- あの人の機嫌が悪くなったらどうしよう
- 上司を怒らせて職場の雰囲気が悪くなったらどうしよう
- 旦那が機嫌悪くなってそれに腹を立てて自分が子供に当たったらどうしよう
- もし失敗して笑われたらどうしよう
このようなことを、常に考えてしまうと、非常にしんどくなってしまいます。
ストレスが、どんどん溜まってしまって、疲弊してしまいます。
自分のやりたい事や言いたいことができなくなったり言えなくなったりしてしまいます。
これは自分の軸ではなく、他人の軸で生活していることになるのです。
育った環境などの影響しているかもしれません。
特にインナーチャイルドやアダルトチルドレンと呼ばれる方は、この傾向が強いことが多いです。
こんな時は、自分の感情を押し殺して我慢していまうので、その代償として体が反応してしまうことがあるのです。
特に頭ではわかっているけど口に出せていない場合は、喉の違和感として感じたりしてしまいます。
また心では喜んだり、悲しんだり、怒ったりしているのに、体で表現していない場合は、息苦しくなってしまいます。
例えば、男の癖に泣くなと育てられた男性は、悲しい映画を観ても涙を流さないようにしてしまいます。これは感情を抑え込んでしまうということになるのです。
そして、頭ではわかっているけど心を感じなくしてしまう方は、首や肩が凝ってしまいます。
自分を大切にする
周囲に気を使いすぎてしまう方は、自己肯定感が低く、不安傾向が強いです。
ですので自己肯定感を増やしていくことが大切です。
まずは、紙に自分の良いところを10個書きだしてみてください。これができるようになると心の安定に繋がります。
次は体の安定性です。一番大切なのは、姿勢です。
姿勢が悪くなると呼吸が浅くなって、脳も酸欠をお越し、神経伝達がスムーズにいかなくなったり、メンタル面で落ち込みやすくなったりします。ですので姿勢を正すようにしてください。
大切なのは心だけの問題にフォーカスせずに体からもアプローチすることが大事だということです。
一緒にご自身の体の感覚なども感じれるようにやっていきましょう。
息苦しく背中か緊張して痛い場合の解決のヒント
パニック障害や不安が多いと防御反応で守ろうとして筋肉が緊張します。すると背中や首、肩が緊張してコリを感じます。コリは血流が悪化しますので、酸素が不足してしまう状態です。
それを解消するのには、緩い体操がオススメです。
このような体操をやってみてください。
まとめ
- 人の目を気にしすぎる方は自己尊重感を上げる
- 人の目を気にしすぎる方は不安傾向が強い
- 平常心を保つためにはマインドフルネスがおすすめ