

最近、くしゃみや笑った時の尿漏れが酷くて、夜間頻尿にも悩んでいます。
そろそろ更年期の40代後半なのでホルモンの影響もあるのかな?
さっきトイレに行ったばかりなのに、またトイレに行きたくなります。
トイレに行っても、あまりおしっこは出ないんです。
何とか解決したいです。
このようなお悩みについて、頻尿・尿漏れ・夜間頻尿の主な原因と対策をわかりやすく解説します。
「おしっこ」についてです。
何回「おしっこ」にいったから良いとか、悪いとか、ということではなく、尿漏れなどにも注目してみたいと思います。
また夜間頻尿でお悩みの方もたくさんいらっしゃいます。
膀胱に十分な尿が溜まっていなくても、急に強い尿意を感じる過活動膀胱や、ストレス・不安などが尿意に影響する場合があります。ただし、頻尿の原因は一つではなく、尿路感染、残尿、多尿などさまざまです。
骨盤底筋訓練は、軽い腹圧性尿失禁や一部の尿失禁・過活動膀胱の対策として用いられることがあります。ただし、すべての頻尿や尿漏れに適しているわけではありません。
私は「ひめトレ」インストラクターですので、女性の尿漏れについても、トレーニングを取り入れたいというご相談をよくお聞きします。

このようなことで、お悩みの方は、ご覧になってください。
- 更年期障害で夜間頻尿が多く熟睡できず困っている方
- 寝汗が凄くて夜中に何度もトイレに行く方
頻尿・尿漏れの主な原因と対策
こんなことが頻繁にあったり、長期間おこっていると、ちょっと問題があるかもしれません。
どうぞこの先を読み進めてください。
尿の色などについてはこちらをご覧になってください。
おしっこの回数・時間の目安
ある研究では、体重3kgを超える哺乳類の排尿時間は平均21±13秒と報告されています。
ただし、これは動物を含む研究であり、人の排尿時間について「何秒なら正常、何秒なら異常」と判断するための診断基準ではありません。
また、排尿回数には個人差があります。
日本泌尿器科学会では、一般的に朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合を「頻尿」の目安としていますが、8回以下でも本人が「以前より明らかに増えた」「生活に困っている」と感じる場合は、頻尿と考えられることがあります。
膀胱の容量は一般に300〜400mL程度で、150〜200mLほど尿が溜まると尿意を感じることがありますが、これにも個人差があります。
トイレが近くなった時のサイン


トイレが近くなる理由は一つではありません。
加齢に伴う膀胱機能の変化、過活動膀胱、尿路感染、残尿、多尿、薬の影響、睡眠障害、ストレスや不安などが関係することがあります。
特に不安や緊張が強いと、尿意が気になりやすくなり、トイレの回数が増える方もいます。
ただし、「交感神経が働くと膀胱が縮むから頻尿になる」と単純に説明することはできません。
アルコールやカフェイン、夜間の過剰な水分摂取は、尿量や尿意に影響することがあります。
夜間頻尿が続く場合は、夜間多尿、過活動膀胱、睡眠障害のほか、高血圧、糖尿病、心不全、腎機能障害、睡眠時無呼吸症候群などが関係することもあります。
頻尿が急に悪化した、血尿がある、排尿時に痛む、発熱がある、強い口渇がある、息苦しさや強いむくみを伴う場合などは、早めに医療機関へ相談してください。
尿漏れの悩み
出産をきっかけに尿漏れを起こすようになったということをよくお聞きします。
くしゃみや大笑いなどでも「ちょい漏れ」ってききますよね。
これは骨盤底筋という筋肉が弱ってきているかもしれません。
私が「ひめトレ」インストラクターのセミナーを受講している時に、よくお聞きしました。
骨盤底筋は膀胱や子宮、直腸の重みを支えてくれます。
そして排泄のコントロールもしてくれるのです。
女性では、妊娠・出産、加齢、閉経後の変化などが骨盤底の機能に影響し、尿漏れにつながることがあります。
5歳未満の子どもの夜尿は珍しいことではありません。
ただし、5歳を過ぎても続いて本人が困っている場合や、昼間の尿漏れ、強い口渇など他の症状を伴う場合は、小児科や泌尿器科で相談してください。
尿のトラブル
過活動膀胱
過活動膀胱では、急に我慢しにくい尿意が起こる「尿意切迫感」を主な症状とし、頻尿や夜間頻尿、場合によっては尿漏れを伴うことがあります。

排尿困難
排尿困難や残尿感は、前立腺肥大症だけでなく、尿の通り道の問題、膀胱の収縮力の低下、薬の影響など、さまざまな原因で起こることがあります。
過活動膀胱や排尿困難には複数の原因があるため、症状が続く場合は医療機関での確認が必要です。
ストレスや不安で頻尿が強くなることはある?

強い緊張や不安が続くと、尿意が気になりやすくなり、トイレの回数が増える方もいます。
日本泌尿器科学会も、頻尿の原因の一つとして「心因性」を挙げています。
私はストレスについて説明する時に、シマウマとライオンの例を使うことがあります。
ライオンに追いかけられたシマウマのように、私たちの体も「危険だ」と感じると、普段とは違う反応をすることがあります。
ただし、これはあくまで「ストレスによって体の反応が変わる」ことをイメージするための例えです。
「人間は敵から逃げるために体を軽くしようとして尿を出すから頻尿になる」という仕組みが、医学的に確立されているわけではありません。
でも、
「またトイレに行きたくなったらどうしよう」
「途中でトイレに行けなかったら困る」
そんな不安が続くことで、尿意を意識しやすくなり、早め早めにトイレへ行く行動が続くことはあります。

これは、不安やストレスによって体の反応が変わることをイメージするための図です。頻尿の仕組みそのものを説明する図ではありません。

心因性頻尿
過去に学校などでお漏らしをして恥ずかしい思いをした経験や、
「また漏れたらどうしよう」
「トイレに行けない場所は不安」
という心配が続くことで、尿意が気になりやすくなり、早め早めにトイレへ行く行動が続くことがあります。
ただし、「心因性」と決めつける前に、泌尿器科的な原因がないか確認することも大切です。


自律神経との関係性
排尿は、脳・脊髄・自律神経・体性神経などが連携してコントロールしています。
そのため、ストレスや不安などの心理的な状態が、尿意や頻尿に影響することはあります。
ただし、頻尿を「自律神経の乱れだけ」で説明することはできません。
過活動膀胱、尿路感染、残尿、多尿、睡眠障害、薬の影響、心因性など、さまざまな原因が考えられます。
膀胱の働きには、脳や脊髄、骨盤神経など複数の神経経路が関わっています。
当院では、必要に応じて医療機関での検査を受けていただいたうえで、ストレス、睡眠、生活習慣、体の緊張なども一緒に確認し、症状を悪化させる可能性のある要因を減らしていくことを大切にしています。
夜間頻尿は病気の可能性もある
夜間頻尿は、病気や睡眠の問題が関係していることもあります。
夜間頻尿の原因には、夜間多尿、過活動膀胱などの膀胱蓄尿障害、睡眠障害などがあります。
また、高血圧、心不全、腎機能障害、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などが関係することもあります。
「年齢のせいだから仕方ない」と決めつけず、症状が続く場合や生活に支障がある場合は、医療機関で相談することも大切です。
頻尿対策のポイント

①骨盤底筋のトレーニング
くしゃみや咳、大笑い、ジャンプなどで尿が漏れる腹圧性尿失禁では、骨盤底筋のトレーニングが役立つことがあります。
ただし、すべての頻尿や尿漏れに骨盤底筋トレーニングが合うわけではありません。
過活動膀胱、尿路感染、残尿、多尿など、原因によって対策は異なります。
「とにかく鍛えればいい」というものではないんですね。
筋肉も人間と同じで、頑張らせすぎると疲れます(笑)。
女性下部尿路症状診療ガイドラインでは、骨盤底筋訓練は女性の尿失禁治療の第一選択とされています。
②身体を冷やさない
寒い時期や体が冷えた時に、一時的にトイレが近くなると感じる方もいます。
そんな時は、
「頻尿だからどうしよう」
と必要以上に怖がるよりも、まずはお腹や足元を冷やしすぎないようにしてみてください。
靴下やひざ掛け、温かい飲み物など、無理なくできることで十分です。
ただし、「冷えがすべての頻尿の原因」と決めつけることはできません。
③カフェイン・お酒を見直す
コーヒーやお酒が悪いわけではありません。
ただ、夜間頻尿が気になる方では、カフェイン、アルコール、就寝前の過剰な水分摂取が影響していることがあります。
まずは、
「何時に何を飲んだか」
「夜中に何回トイレへ行ったか」
を数日記録してみてください。
全部やめる前に、自分のパターンを知ることから始める方が続けやすいと思います。
また、水分を極端に減らすことは脱水の危険があるためおすすめできません。夜間頻尿診療ガイドラインでも、排尿日誌をもとに飲水量と尿量を確認し、バランスを調整することが重視されています。
④歩く・足を上げる
特に夕方になると足がむくむ方では、日中に足にたまった水分が、横になったあと血管内に戻り、夜間の尿量に影響することがあります。
無理のない範囲で歩くことや、夕方に足を上げて休むことが役立つ場合があります。
「夜中にトイレへ行くのに、足が関係あるの?」
と思いますよね。
でも体は、パーツごとに別々に働いているわけではありません。
足のむくみも、夜のトイレとつながっていることがあるんです。
夜間頻尿診療ガイドラインでも、運動、弾性ストッキング、夕方の下肢挙上などが行動療法として挙げられています。ただし、エビデンスは十分ではないと明記されているため、万能な方法ではありません。
⑤ストレス・睡眠のケア
頻尿は膀胱だけを見ればいいとは限りません。
不安や緊張が強い時に尿意が気になりやすくなる方もいれば、眠りが浅くなったことで目を覚まし、そのついでにトイレへ行っている方もいます。
「トイレに行きたいから起きたのか」
「起きたからトイレに行ったのか」
実は、ここも大切です。
昼間のストレスを減らす、軽く体を動かす、睡眠のリズムを整える。
膀胱だけを何とかしようとせず、体全体を見ていくことも大切だと私は考えています。
夜間頻尿には夜間多尿だけでなく、膀胱の蓄尿障害や睡眠障害など複数の原因が関係します。
当院でのサポート
当院は医療機関ではないため、頻尿・尿漏れの診断や治療はできません。
血尿、排尿痛、発熱、強い残尿感、急な悪化などがある場合や、夜間頻尿が続く場合は、まず泌尿器科などの医療機関で確認することが大切です。
そのうえで、検査で大きな異常が見つからなかった方や、ストレス、睡眠、体の緊張、生活習慣などが気になる方に対しては、身体の状態を確認しながら、無理のない整体やセルフケアを通じて、日常生活を整えるサポートを行っています。
頭部やお腹にもやさしく触れる施術を行いますが、頻尿や尿漏れの治癒を保証するものではありません。
強い痛みを伴う施術は行いませんので、刺激に不安がある方もご相談ください。
よくある質問
- Q頻尿は1日何回からですか?
- A
一般的には、朝起きてから就寝までに8回以上排尿する場合が頻尿の目安です。
ただし、排尿回数には個人差があります。
7回以下でも、
「以前より明らかに増えた」
「外出や仕事に支障が出ている」
という場合は、一度原因を考えてみることが大切です。
- Q夜中に1回トイレへ行くだけでも夜間頻尿ですか?
- A
医学的には、夜間に排尿のため1回以上起きることを夜間頻尿とします。
ただし、1回起きるだけで必ず治療が必要という意味ではありません。
大切なのは、
「眠れなくてつらい」
「日中に強い眠気がある」
「以前より急に回数が増えた」
など、生活への影響があるかどうかです。
- Q骨盤底筋を鍛えれば頻尿や尿漏れは良くなりますか?
- A
くしゃみ、咳、ジャンプなどで起こる腹圧性尿失禁では、骨盤底筋訓練が役立つことがあります。
ただし、頻尿や尿漏れにはさまざまな原因があるため、すべての方に同じトレーニングが合うわけではありません。
- Qコーヒーやお酒は完全にやめた方がいいですか?
- A
必ずしも全員が完全にやめる必要はありません。
ただし、夜間頻尿が気になる方では、カフェインやアルコール、夜間の過剰な水分摂取が尿量に影響することがあります。
まずは量や飲む時間を見直し、自分の変化を確認してみてください。
- Qストレスでトイレが近くなることはありますか?
- A
あります。
不安や緊張が強い時に尿意を意識しやすくなり、トイレの回数が増える方もいます。
日本泌尿器科学会も、頻尿の原因の一つとして「心因性」を挙げています。
ただし、最初からストレスだけが原因と決めつけず、頻尿が続く場合は他の原因も考えることが大切です。
まとめ
- 頻尿には、過活動膀胱、残尿、多尿、尿路感染、睡眠障害、ストレスや心理面など、さまざまな原因があります
- くしゃみや咳、ジャンプなどで起こる尿漏れでは、骨盤底筋訓練が役立つ場合があります
- 夜間頻尿では、夜間多尿、足のむくみ、睡眠障害、過剰な飲水、アルコールやカフェインなどが関係することがあります
- 排尿日誌、適度な運動、夕方の下肢挙上、過剰な飲水の見直しなどが役立つ場合があります
- 頻尿や尿漏れにはさまざまな原因があります。当院では、必要に応じて医療機関での確認をおすすめしながら、体の緊張、ストレス、睡眠、生活習慣などを整えるサポートを行っています

関連記事
- 自律神経の乱れによる症状一覧
- 東大阪市の不眠整体|眠れない・中途覚醒を自律神経から整える
- 更年期障害(更年期症状)でお悩みの方へ
- ストレス解消に運動がおすすめな理由|症状発生率と自律神経
- 東大阪市の自律神経専門整体
参考文献
- 『夜間頻尿診療ガイドライン[第2版]』:日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会
- 『女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版]』:日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会
- 『過活動膀胱診療ガイドライン[第3版]』:日本排尿機能学会・日本泌尿器科学会
- 『男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン』:日本泌尿器科学会
- 『標準泌尿器科学 第10版』:並木幹夫監修、市川智彦・久米春喜編集




