

膝が痛くて曲がりません。特に歩くと膝の内側が痛いです。
膝が痛くて病院に行ったら、「変形性膝関節症」と言われました。
老化だとも言われ、何も、できないと諦めていました。
してはいけない運動などはありますか?
また自分で何か解決できることはないですか?
何とか歩くのが楽にならないでしょうか?
主人の介護があり、私が動けなくなると、とても困るので、何とかしたいです。
このような、お悩みを解決します。
膝の痛みで歩くのが、お辛い方です。
階段の上り降りも、お辛いです。
跛行が目立ちます。特に膝の内側が痛いそうです。
この方の解決された方法を、お伝えします。
全ての方が同じではありませんが、参考にしていただけたらと思います。
同じように膝の痛みで、お悩みの方は、どうぞ、ご覧になってください。
- 膝の痛みでお悩みの方
- 膝が曲げれない方
- 膝を使う運動をしているが合っているか不安
- 膝の痛みの原因を知り自分で解決したい方
- 医師に変形性膝関節症と言われて様子をみましょうと言われた方
膝が痛くて歩けない変形性膝関節症の解決のヒント
病院では「膝に水が溜まっているから、抜きましょう!」といわれています。
「歩きすぎて軟骨がすり減っているのでコンドロイチンを飲みなさい」といわれております。
この方は、時々、痛み止めの注射を打ってもらっています。
半年前から痛くなられたそうです。
右膝だけが痛いので、かばって腰の筋肉や、ふくらはぎも緊張している状態です。
歩くのが辛くて、休まないと長時間は歩けません。
自転車にも乗れなくなり、杖をついて歩いておられました。
旅行に行って、途中で車イスを借りた
半年前、旅行中に突然、痛くなられて、歩けなくなりました。
途中だったので車椅子を借りれるところは借りて観光したそうです。
激痛は、しばらく続いたそうです。
その後、痛みもなくなり、また旅行にも行かれておりました。
今年に入り、また激痛に襲われ、歩くのが痛くて階段の上り下りも辛くなられました。
注射を打ってもらうと楽になるのですが「このままでは悪化して日常生活にも支障が出る」ということでお越しくださいました。
また病院では、いずれ手術しないといけないと言われております。
膝の痛みの原因で考えられるもの
これでけでは、ございませんが、いろいろな原因があります。
- 転倒など一時的に負荷がかかり、捻じって痛める
- 閉経後の女性で軟骨がすり減って起こる
- 体重が増加して膝に負荷がかかっている
- 高齢になり軟骨がすり減って痛みが起こる
- 運動などで半月板を痛める
- 運動などで靭帯を痛める
- 関節リウマチなどの病気
- 偽痛風などで関節にカルシウムが溜まる
- 歩き方のフォームが悪く関節を捻じってしまっている
- 正座のしすぎで膝に負担をかけすぎている

私は日常生活の動作が原因で起こっているものも多いと考えております。
すなわち立ち上がり方や歩き方などのフォームのことです。
- 偏平足で外反母趾、O脚になっている
- 歩き方が外股歩きになっている
- 歩き方が内股歩きになっている
- 身体を支える筋力が弱っている
- 腰が曲がり、常に膝が曲がって歩いている
- 頭が下に垂れて、常に膝を曲げて歩いている
- よく台所などでは腰と膝を捻じる動作をしている
- ゴルフやテニスなどで極端に膝を捻じっている
- ストレスが常にある

20代のころの筋力を100とすると70歳になると40程度まで低下してしまう方が多いといわれています。すると膝の軟骨の負担が急激に増えてしまうのです。
日常生活を見直したら、手術はしなくても良くなることが多いでの、しっかりと自己管理をしていただけたらと思います。
変形性膝関節症の進行
- 歩きはじめに痛みを感じるが、そのうちマシになる
- 立ち上がる時に時々痛い
- 階段の上り下りが辛い
- 歩いていて急に方向を変えると痛い
- 正座はできるが痛い
- 歩き始めが痛い
- 階段の上り下りが困難
- しゃがむのが辛い
- 正座ができない
- 膝がブヨブヨしたり熱を持っている
- O脚だと言われる
- 年齢が50代女性である
- じっとしていても痛い
- 歩くのが辛い
- 夜、寝ていても痛い
- 膝を伸ばすのが辛い
- 歩き方がおかしいと知人に言われる
間違った対処法をしてませんか
膝が痛い時に、「してはいけない運動」です。
- 筋トレ(痛い時はしないでください)
- ストレッチ(痛い時はしないでください)
- ウォーキング(日常生活動作だけにしてください)
- ランニング(痛い時はしないでください)
- 湿布を貼りまくる(注意してください)
- 注射・痛み止めの薬(注意してください)
- 正座はしないでください
ただし基本的な考え方としては、じっとしているのではなく、動ける範囲で動かしながら生活されることをオススメします。
膝が曲げれない根本的な原因
膝が曲げにくい主な原因として考えられるもの
- 大腿四頭筋
- 膝蓋上のう
- 膝蓋支帯
- 鵞足(縫工筋・半腱様筋・薄筋)
- 膝蓋靭帯
- 膝蓋下脂肪体
- 皮膚の硬さ
- 膝窩筋、ハムストリングス、腓腹筋
- 大腿筋膜張筋、腸脛靭帯
- ベーカー嚢腫





前だけではなく、後ろや横も関係しますので、注意して評価し施術していきます。
問題となっている所は膝だけではありません。むしろ骨盤、股関節や足首の場合もあります。
まずは、痛みを感じている筋肉を詳しくみていきます。
特に丁寧に大腿四頭筋の評価をしていきます。
次に大腿四頭筋を施術していきます。
特に骨盤についている所(下前腸骨棘)をモニターしながら、緩めていきます。
そして太もも全体を緩めていきます。外側の靭帯や筋肉も緩めていきます。
内側が痛い方は、鵞足という3本に注目します。これらの筋肉は骨盤からくる縫工筋、半腱様筋、薄筋ですので、こちらにアプローチしていきます。(薄筋は恥骨結合の外側にくっつきますので骨盤の前もチェックします)
さらに全身を揺らしていきます。
長引く痛みの原因を探る
痛みがなかなか良くならない原因は、何かを把握していきます。それは生活習慣にあることが多いです。この方の場合で考えられるのは次の通りです。
- 動きすぎて、とにかく、じっとしていられない
- 人に気を使いすぎてリラックスできていない
- 痛いのに夫の介護をしている
- ヘルパーさんや看護師さんも来てくれているのに、任せられない
- 自分一人で焦って交感神経が優位になりすぎている
- 痛みが減ったら、また動きすぎて再発させている
- 買い物で重いものを持ちすぎている
- 耳がほぼ聞こえないので生活に支障が出ている
- 息子さんが遠方で頼れない
- 親戚さんに頼っていたが仲が悪くなり、一人で介護している
- 趣味のピアノができていない
- 痛いのに良いと思い体操してしまう
- 主人の介護は自分がしなければならないと強く思っている
- 主人を施設に入れた時に、ものすごい罪悪感に悩んだ
見直して取り組んでいった所
当院が膝の痛みが悪化、もしくは長期化している原因に焦点化し、解決していった所です。
- 膝の負担を考えて宅配(生協をオススメした)で買い物をするように勧めた(膝が痛くても主人のおむつや米、水など、重い物を運んでいた。毎日、買い物に出かけていた)
- まずは耳が聞こえるように補聴器をすぐに導入してもらった(後ろから車が来ても気づかない、周囲の人から呼ばれても応答できない、ガスや呼び鈴や警告音も、ほぼ聴こえない状態だった)
- 目も見えにくかったので、すぐに眼鏡、眼医者さんに行ってもらった
- 介護中は、手伝わず、プロの看護師さんやヘルパーさんに任せるようにしてもらった(看護師さん達にも「私たちがやるからいいですよ」と毎回言われるが、手を出してしまう性格)
- 一人で抱え込む性格だったので、何度も注意して改めてもらうようにした(認知の歪みをしつこく、しつこく、訴えて認識してもらい、かなり改善できた)
あなたが治りにくいのは、原因があります。
自分一人で抱え込んで、人の言う事に耳を傾けていないと、いつまでも、良くならないことがあります。
性格的なものもあるかもしれません。でも手術が、できればしたくなくて、現状を変えたいと思っておらるなら、どうぞ耳を傾けてください。きっと明るい未来が待っています。
そのために、全力でサポートいたします。
それと介護の面でも、特に心配症な方なので、アドバイスしたことがあります。
当院で、以前お越しいただいていた若年性アルツハイマーの方のことを思い出したので、アドバイスしたのです。
そのアルツハイマーの方の奥さんが患者さんでした。60歳で若年性アルツハイマーになられたのですが、ご主人んさんは突然、家から飛び出され、歩いて出ていってしまいました。
すぐに警察に届けを出され、当院でも人探しのチラシを置かせていただいておりました。
同じ市内ですと警察の管轄が同じで探しやすいのですが、管轄が変わると、なかなか見つけてもらえないそうです。(例えば東大阪市の方だと、八尾市、大東市、市内と行きそうなところ、すべての警察に届け出が必要だそうです。そうでないと探してもらえないのだそうです。)
結局、その方は40kmくらい離れたところまで、徒歩で行ってしまっていたそうです。
病院で保護されていたそうでうすが、何も本人を判明できるものを所持していなかったので、なかなか見つからなかったそうです。
奥さんは、毎日、泣いておられました。後悔ばかりしていたそうです。
そして、「もう生きて会えない」と覚悟もしていたそうです。
このような教訓から、現在、来ていただいているこの方にも、ご主人が徘徊されるので、何か身に付けているものに本人と判明出来るものをつけておいてくださいとアドバイスしました。
ですが、最初に帰ってきた言葉が、「主人は自尊心があるから携帯電話を持たない」「シャツに名前など付けたら、すごく怒るから無理」など、できない理由を言われました。
私は、本当に、お辛い姿、後悔されていた姿を目にしていたので、必死でアドバイスしました。
ご主人さんが自尊心の強い方だったら、わかりにくいようにズボンのポケットに名前などを縫い付けておいてくださいとアドバイスしました。
今は「近所しか行かないから大丈夫」と言っておられましたが、いつ遠くまで徘徊し、帰ってこれなくなるかわかりません。
そのための予防を今からしておくことが必要なのです。
ポケットに名札を縫い付けるだけです。
「もしも、いなくなって、自分を責めて後悔するより、絶対に今、その手間を惜しまない方がいいですよ。」とアドバイスいたしました。
そしてようやく、「わかりました」と納得してもらいました。
このように、なかなか一つのことでも、自分の信じているやり方があり、頑固で、やっていただきにくい性格の方ですので、そこを変えていかないといけない場合もあると思いました。
解決のヒント
なかなか歩き辛かったのが、少し歩けるようになられました。
歩く角度やフォームを指導いたしました。
椅子からの立ち上がり、食器を洗うときのコツ、寝がえりの打ち方のコツをお伝えして実践していただきました。
生活習慣が原因で今の症状が出ていることが多いので、それを見直すことが大切なんです。
痛みを取ることだけを考えていると再発する可能性が高いのです。
丁寧に生活習慣をお聴きして、修正してまいります。
今後も引き続き施術をさせていただきます。
- 朝起きる時、ベッドの中で曲げ伸ばしを10回する
- できればベッドで寝る方が膝に優しい
- 荷物は片方に偏らず両手で持つ
- 歩くときは「踵から」着地する
- 階段を降りる時は、「痛くない方の足」から降りる
- 食事の時はテーブルと椅子がオススメ、できればコタツも椅子のものにする
- 足を組まない(足を組むとふくらはぎの上の神経が圧迫される恐れがある)
- トイレは洋式がオススメ
- 正座やあぐらはしない
- 冷えの対策として半ズボンよりも長ズボンがオススメ
- 長時間の同じ姿勢にならないように30分に一度は動いたり休憩したりする
- 長時間のスマホやパソコンは膝に負担がかかる
- できれば、しょっちゅう踵をトントンするなどの運動をする
- 肥満に注意する、体重を増やさない、キープする
- 急にランニングなど激しい運動は避ける
- 草履やスリッパで歩かない、できればスニーカーがオススメ
- サイクリングや水中ウォーキング、ヨガもオススメ
- どうしてもソファの場合は「硬め」「高め」にする
- 布団よりベッドがおすすめ
- 起きあがる時は肘を支点にして起き上がる
- 椅子から達がる時は、足を手前に少し引く
- 靴は紐靴にする(スリッパやサンダルは悪化する)
- できれば椅子の生活にする
- 寝ていて立ち上がる時は、四つ這いになる
- 「しょうが」など身体を温める食生活を心がける
- 痛みがなくなっても運動は継続する
- 姿勢が悪くなると頭が下がり、膝に負担をかけるので正しい姿勢に注意する
左膝が痛くて歩行困難な方
同じように左膝の変形膝関節症でお悩みの方です。5回目でスムーズに歩けるようになられました。
5回目の施術で、かなり良くなられました
膝のおすすめテーピング
膝の痛みの解決体操
膝が曲げれない方は、膝のお皿を大きく動かすことが必要ですので、膝の下にタオル、またはペットボトルを引いて、押しつぶすような運動もオススメです。
また次のような体操などもオススメですので、良かったら参考に、ご覧ください。
痛みがある時は、しないでください。当院の患者様は、私が指示しますので、どうぞ焦らずに、一緒に頑張っていきましょう。
痛みがある状態で体操をすると悪化することがあるので注意してください。
まとめ
- 痛い時は運動しない
- 座る姿勢に注意する
- 整体で全身のバランスを整える
- 骨盤からの影響も膝に関係する
- 予防の体操をする