いつも不安に感じています。
時々、パニック発作を起こして、また発作が起こったら、どうしようと不安になります。
このまま一生治らなかったらどうしようと不安で悩んでいます。
子供のころから親に褒められたこともないし、親が喜ぶように振る舞ってきました。
どこでも自分が我慢すればいいんだと相手に合わせたり、気を使いすぎてしまいます。
何とか、もっと楽に生きることはできないでしょうか?
このようなお悩みを解決します。
40代女性、理由もない不安からパニック発作を起こしてお悩みの方です。
症状は頭痛、めまい、動悸、息切れ、不眠、汗が出るなどでお困りです。
発作を起こしてからは、いつも不安や孤独を感じるということでした。
「このまま治らなかったらどうしよう?仕事を止めて生活できなくなったらどうしよう?」と眠れなくなるそうです。
育った環境や親との愛着形成の問題が強く影響することも考えられます。常に誰かに捨てられたらどうしようという不安もあるそうです。
同じようなお悩みのある方は、どうぞ、ご覧になってください。
解決のヒント!心理面とお体の両方からアプローチしていく
遠方の方とご縁をいただきまして、ご感想をいただきました。
パニック障害になられて、実家に帰ることもできず、お子さんの部活の送り迎えもできなくなりました。車に乗ることもできなくなり、過呼吸をお越し、また発作が起こったらどうしよう、人に迷惑をかけたらどうしようと不安に思われる日々を過ごされていました。
病院で検査しても心臓や肺などには異常が見当たりません。もう諦めておられた時に、当院を知り、ご連絡くださいました。
パニック障害が良くなっていく「きっかけ」は、「知る」ということだと感じます。
どのような原因で身体に変化が出て、症状として現れるのかを知ることです。
そして今、自分がどの状態になっているのかを「知る」ことも重要です。
例えると登山をしていて道に迷っている時に、自分の位置を知るということになります。
どこの位置にいるかわからないと地図があっても、迷っていることから脱出できません。
「知る」ことができたら、ゴールの方向がわかります。
するとゴールの見えなかった「真っ暗なトンネル」から一筋の光が見えるようになり、そちらへ向かって進んでいくと、少しづつですが、症状が改善され、楽になっていかれるのを実感いたしました。
そこには、自分が育った過去の記憶、親からの愛情なども非常に関係します。
症状は、今まで抑圧された心の問題などのことも多いのです。
我慢しているのを意識、もしくは無意識に我慢され続けていたことへの身体からの警告なのです。
痛みや症状は悪いものではなく、あなたに気づかせてくれている「大切な大事なお知らせ」なのです。
そのお知らせに真摯に向き合うことが大切なのです。素直に、今の症状に「教えてくれてありがとう」「今まで文句も言わず、支えてくれて、ありがとう」と自分の身体を労い、褒めてあげてください。
いろんなケースがありますので、全て同じではございませんが参考にしてください。
自分は仲間外れになりたくない
この方は0歳時のころより保育園に預けられていました。一人は慣れっこだと感じておられました。
その裏には両親に褒められたい!迷惑をかけたくない!自分が我慢しなくちゃ!という意識があったのです。
小さいころから、大人しく、「いい子ちゃん」でした。
一人になりたくないし、仲間外れにされたくなかったそうです。
人はストレスを感じると、小さいストレスの場合は、まずは副交感神経が働きます。
どういうことかといいますと、初めての社会人、入社して会社の人と挨拶をします。
その時、笑顔で感じよく見せるようにしようとします。これが最初の副交感神経の働きなのです。
そして、ストレスが積み重なってくると、交感神経が働きだすのです。
その状態になると、自律神経症状が出てきます。
- 頭痛
- めまい
- 息苦しい
- 光がまぶしい
- 動悸
- のどが乾く、違和感がある
- 血圧が上がる
- 筋肉が緊張
- 血糖値が上がる
さらにストレスが強い場合ですと「フリーズ状態」になります。
フリーズ状態になりますと、便秘や下痢を繰り返したり、嘔吐したり、やる気がなくなったり、徐脈になったり、血圧が低下したりします。
小さいレベルのストレスでも、それぞれ反応するレベルが違います。
これらの反応は、その方によっても違いますし、その日の体調などによっても変わります。
ですのでその方の今の状態を把握することが大事なのです。
同じストレスでも、その時によって反応や症状が違うのは、そのためです。
SNSの「いいね」の呪縛
そして、インスタグラムとツイッターとフェイスブックをされていました。毎日、「いいね」をもらうために、フォロワーさんの写真などに「いいね」訪問されていたそうです。ひどい時は、それだけで朝から1時間ちかくかけていたそうです。だんだん家事もままらなくなったそうです。
育った環境で、愛着形成が不十分で、そんなSNSのような繋がりにも、怯えたように、「いいね」を押し続けたそうです。承認欲求が人にはあります。自己受容と他人受容というのがあります。他人に認められたいという欲求があれば、満たされない場合は、深い悲しみや怒りという感情が湧いてきてしまいます。
その感情を感じることがストレスになるのです。だから結局、自分で自分を苦しめていたのです。
自分の中の子供に目を向けてあげる
自分の心の中には、大人の自分と子供の時の自分というものが存在します。
上のイラストでいうと社会性というのが大人の自分です。
自我というのが子供の自分です。
幼稚園くらいなら、気に入らなかった泣いたりしますよね。
大人になると、嫌なことがあっても泣いてはいられませんよね。理性とかも大人の自分になります。
そして、仮面と影というものがあって、皆、それぞれ仮面をかぶっていきているのです。
お母さんなら、お母さんの仮面、夫婦なら妻という仮面、その仮面をかぶって「私はお母さんなんだから、家事をして子供の弁当をつくって、夫には尽くさなければならない」と思っていきているのです。
子供なら、自分のやりたいことだけやっていればいいのです。
うつ病などになってしまいますと、このような子供みたいな自分を無視し続けたためにやる気がなくなったりしてしまう感じになってしまうのです。
40~50代で「あれなんか、自分がやりたかったのは、これだったのかな?」と疑問に思うことが多くなることもあります。人生の半分が過ぎて、振り返ってみると、子供の自分に気づくことも多くなるのです。
この方に対しても、たまには、お子さんの食べたいものではなくお母さんが今、自分が食べたい物を作って食べてください。
1週間に一度は服を買ったり、ヨガに行ったり、習い事をしたり、エステや整体に行って身体をリフレッシュしてみてください。
このように自分のやりたい事(欲求)に対してアプローチして実行することが、とても大事なのです。
自律神経が、整い、とっても元気になってくれるのです。
まず体からアプローチ
当院でできるのは薬で抑えるということではなく、身体を整えていくというアプローチをさせていただきます。体からさせていただき、必要があれば、カウンセリングやワークをさせていただきます。
自己コントロールができるようになられますと、とても楽になられますよ。すると笑顔になっていただけるのです。
この方は、少しづつ自分に自信を持っていただき、今では笑顔になってくださいました。
「先生!自分で自分の好きなことが、言えるようになりました。先生に教えてもらったことを、キチンとすれば大丈夫になりました。ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。」という有り難いご感想をいただきました。
今後も一緒にゴールを目指していきましょう。私の今、持っているベストを尽くします。
パニックや不安でお悩みの方
不安を和らげる方法
まとめ
- 不安でお困りの場合は未来の心配事をしているので、「今ここ」を感じる訓練をする
- グラウンディングなどで「今ここ」を感じる
- 不安になったら、別のことを考える
- カラダの反射を使って自分の感情をコントロールする
- 思い切ってスマホのSNSを止めてみる