

更年期なのか、毎日、寝汗で困っています。
また顔だけ汗をかくこともあったり、息苦しいと感じることもあります。
このまま時が過ぎるのを待つしかないんでしょうか?
何か解決できる方法がありましたら、教えてください。
このようなお悩みを解決します。
「寝汗」についてのお話です。
「寝汗」って、寝ていると普通にかくものです。
一晩で、だいたいコップ1杯くらいは汗をかくそうです。
でも危険な寝汗というのもあるんです。
つまり病気の場合があるんです。
更年期では女性ホルモンの減少で症状が出ることもあります。
寝汗でお悩みの方は、どうぞお読みください。
- 更年期にさしかかり、寝汗でお悩みの方
- 自分にあった枕を探している方

更年期の症状かも?寝汗の原因と解決のヒント

お酒で寝汗をかく?
お酒を飲んだら、毒素である「アセトアルデヒド」を体外に出そうとして寝汗をかきます。
これ以外で、あまりにも量が多い場合は、いろいろなことが考えられます。
寝る環境について

よい睡眠をとるのに環境というのは大切です。
まずは寝具です。
通気性のよい寝具を選んでくださいね。
そして、特に最近、気をつけていただきたいのがスマホです。
頭の近くに置いて寝て、目覚まし代わりにする方がいらっしゃいますが、これは絶対にやめてください。
それと寝返りを確認して熟睡しているかどうかのアプリがありますが、これも絶対にやめてください。
寝るときは身体からスマホを離して寝てください。
寝具の基本的な知識

頸椎ヘルニアなどでは、こちらには当てはまらないことがあります。
一般的には、あまり枕は高すぎない方がいいと考えられています。私も同感です。
マットレスも柔らかすぎない方がオススメです。
そもそも汗って何?

汗をかくのって自分でコントロールできますか?できませんよね。
これって自律神経がしてくれているんですね。
では、なぜ汗をかくんでしょうか?
これはホメオスタシスといって本来、生き物には体温、血糖値、血圧など身体の状態を一定に保つこと、維持する機能が備わっているんです。
どういうことかといいますと寒~い外に居るときは体の外に熱を出したくないので筋肉を緊張させて血管を締めようとします。
そうすることで身体から熱を奪われないようにしてくれているんです。
また逆に暑~い夏、外に出ると、すぐに汗をかきますよね。
じっとしていても汗をかきますよね。
これって身体の熱を外に出させるために汗をかいてくれているんですね。
つまり、汗で体温調節してくれているのです。
外気温が20度の時、発汗は体表面から放熱の約1/8を占めています。
そのため発汗が抑えられると、体温は外気温とともに上昇してしまいます。
湿度が高い環境だと熱中症が起こりやすいのは、水分蒸発が妨げられるからです。
この調節では脳の視床下部というところが指令を出すんです。
それが自律神経に伝わって「ハイ!わかりました!汗をださせるように汗腺くんに知らせます!」みたいな感じで汗腺に指令がいくわけです。
つまりコントロールしているのが自律神経なんです。

参考文献:「まるごと図解 神経の見かた」より
汗の種類
ちなみに汗腺って2つあるんです。その場所は体のこんな部分です。

エクリン腺は全身にあります。特に手のひら、足の裏に多いです。(足の裏に多くありますので靴下を履いて寝ると冷えますので注意してください)臭いもしません。
ですがアポクリン腺は匂いがします。
- ワキの下
- 股間
- 耳の下
- 乳首
汗が出る原因
体温を維持するための「発汗」
温熱性発汗といいます。運動したときの汗もこれにあたります。
辛いものなどを食べたときの「発汗」
未覚性発汗といいます。カレーの10辛などを食べると汗をかきます。
ストレスなどで緊張したりして「発汗」
精神性発汗といいます。あせったり、緊張したりしたら、汗が出ます。
危険な寝汗
危険な寝汗にはいろいろあります。
- 自律神経失調症
- 更年期障害
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
- 肺結核
- ホジキン病
などです。
自律神経失調症が原因の寝汗
自律神経が乱れると身体にいろいろな変化や症状があらわれることがあります。怖い夢を見た時なども寝汗をかきます。
- 息苦しい
- 寝汗
- 手の震え
などもそうです。自律神経は現実と空想、現在と未来、過去の区別がつきません。
イメージしたことがそのままカラダの反応として出てしまうことがあるのです。
女性ホルモンの影響の寝汗
女性ホルモンといえば、エストロゲンです。そしてもうひとつがプロゲステロンです。
プロゲステロンは生理前が多くなり、着床しやすくするために基礎体温を上げてくれます。寝不足、偏食、運動不足などの生活習慣の乱れでホルモンのバランスが崩れ、寝汗の原因となることもあります。
更年期に起こりやすい不定愁訴と月経異常
更年期の症状
血管運動神経症状
のぼせ、ほてり、発汗異常
精神神経症状
うつ、不眠、頭が重い、頭痛、健忘
自律神経症状
動悸、めまい、倦怠感
運動器症状
腰痛、肩こり、関節の痛み
その他
骨粗しょう症、腱鞘炎
月経異常
卵胞が減少⇒インヒビンの低下⇒FSH抑制⇒血中FSH上昇⇒排卵が促進⇒黄体機能不全⇒黄体期が短縮⇒月経が25日以下になる
卵胞がさらに減少⇒排卵しにくくなる⇒エストロゲンによる出血
卵胞の反応がさらに低下⇒卵胞の発育に長期間を要する⇒稀発月経⇒無月経
参考文献:「人体の正常構造と機能」より
寝汗の対処法
- 寝具など環境を見直す(上記にあります図を参照してください。)
- ストレスをためこまない
- 生活習慣の見直し
ストレスが強く、続いていると交感神経が働きっぱなしで汗が出っぱなしになります。
それが寝汗です。
ストレスを解消していくことが大切ですね。
簡単にできるストレス解消法
①運動と大きな声
- 運動する(自然を感じながらのウォーキングがおすすめです)
- 大きい声をだす
②アルコール、カフェインを控える
③ビタミンBを積極的に摂取する
豚肉、バナナ、メロンなどを食べる。(バナナの食べ過ぎはカリウムが増えるので注意)
④深呼吸をする
⑤力を抜く練習
「力を抜く」という貼り紙をする。
⑥足の裏の感覚を研ぎ澄ませる
⑦趣味を持ち、他のことを考える、他のことに集中する
できることから試してみてください。参考になればうれしいです。
めまい、動悸、更年期症状などでお悩みの方のご感想

どんなことでお悩みでしたか
長年の不定愁訴に悩まされていました。
めまい、ふらつき、耳鳴り、動悸、息切れ、に加えて更年期症状があり、ヘトヘトでした。
何がきっかけで当院の施術を知りましたか
インスタグラムで拝見しました。
施術例や論理的でわかりやすい解説に信頼できると思いました。
すぐに予約されましたか
遠方なので、すぐには予約しませんでした。
京都でいくつか、自律神経系の院には行きましたが、納得できず、こちらに辿り着きました。
何が決め手で施術を受けて頂きましたか
丁寧な説明、先生の勉強量、お人柄をブログで感じ取り、「もう、ここしかない」と思って決めました。
(「もっと早くくればよかった・・・」と後悔したほどです。)
実際に施術を受けてみてどうでしたか
DRTの素晴らしさ、質問に明確にお答え下さる知識量、誠実さ、納得できる事ばかりで助けて頂きながら治していこうという意欲が湧きました。
これからもお世話になります。
K.KOMIさん
院長より一言
K.KOMIさん
大変貴重で有りがたいご感想をありがとうございました。
とても嬉しいです。励みになります。
当初、寝て起きてからも筋肉が緊張したり、めまいも酷かったと記憶しております。今でも良性発作性頭位めまい症の症状がありますが、頭の施術をさせていただき、前よりは少なく、軽くなっておられると感じます。また、耳鳴りも、かなり減っているとご感想をいただいております。
いろんなストレスに対しても対処能力が格段に増え、対処できておられていて、本当に嬉しいです。今後とも、更に勉強してお役に立てるように最善を尽くしますので、宜しくお願いいたします。
まとめ
- ストレスを減らす
- ストレス耐性をつける
- 生活習慣、とくに睡眠の質を重視する
- 軽めの運動をする
- カフェインをやめる