スーパーのレジに並んでいると急に不安になり息苦しくなり気分が悪くなり吐き気がします。
後ろの人がイライラして怒っていないかな?
店員さんが私が財布からお金を出すのがノロいと怒っていないだろうか?
お金が汚く感じて素手で触れない、気持ち悪く感じるのは私がおかしいのではないか?
などを強く感じてしまい、買い物も気軽に行けません。
このまま治らなかったらどうしようと焦ってしまいます。
このような方の解決のお手伝いができたら嬉しいです。
レジの行列って嫌ですよね。私も好きではありません。イライラすることもあります。
この方の場合は少し違っていて、軸が他人軸になっています。他人から見て自分はどう思われているのだろうということが主軸になって悩んでおられます。
・小銭を出すのが遅いと後ろの人やレジの店員さんに思われていないだろうか?(嫌われたくない自分というもの強いと思われます)
・お金を触るのを汚く感じてしまう(強迫性障害の不潔恐怖の可能性があります)
このようなことがあると行列が辛くなってしまいます。並んでいる時にトイレに行きたくなったらどうしよう?自分の意志で、タイミングで行動できる場合は大丈夫なのですが、鎖に縛られているような状況の時に不安に感じてしまいます。
誰にでも少しくらい経験はあるのではないでしょうか?ただしこれを過剰に反応してしまうと日常生活に支障が出て困ってしまいます。この場合は「パニック障害」「強迫性障害」ということになる可能ですがありますので、対処して自分をコントロールしていく必要があるのです。
不安やパニックなどは、あなたが我慢してきた「心」や「感情」の限界を知らせてくれているサインかもしれません。特に「怒り」や「悲しみ」を我慢すると不安になったり、パニック症になり息苦しくなったりすることがあります。
ですので、その心の状態に気づいていただくことが大切なのです。でもその前に体の安定が非常に重要なのです。
一緒に不安やパニック症を解決していきましょう。
先日、テレビで放送されたのですが格闘家の「武尊」選手が7年前から「うつ病」と「パニック障害」であったとカミングアウトされました。
K-1チャンピオンになり世間からはキックボクシングの那須川天心選手(現在はボクシング)と対戦が望まれ、ネットでの毎日の誹謗中傷にあったことも引き金となったようです。団体が違うので実現は難しかったのですが、その試合が実現しました。判定で敗れたものの私は良い試合だと思いました。とても感動しました。
その後の記者会見でケガによる休養宣言と精神疾患を告白されました。その様子がこちらとなります。
症状発生率からいいますと、やはり極度の疲労は発症率を上げてしまいます。とにかく休養が大切です。睡眠の質が大切です。まずは4つのストレスを減らすことが大切です。そして相談できる友人や仲間、家族など情緒的なサポーターが必要です。
当院では対処能力を上げて、整体で体力を増加させ、自己尊重感も増やしていきます。どうぞ一緒に頑張っていきましょう。全力でフルサポートさせていただきます。
- 自分で予期不安やパニック発作を減らしてコントロールできるようになる
不安・パニック症には体の調整が大切
季節の変わり目や一日でも気温の変化が激しい時は、自律神経が頑張って調整してくれて疲れてしまうことがあります。このような不安は「体」だけではなく「心」にも負担がかかりやすくなっています。これは「心」と「体」と「頭」が繋がっているからなんです。
逆から考えると「心」が不安定になっている時は「体」から調整していくと効果的ということもいえるのです。
脳は三層構造になっています。真ん中に脳幹(体)があり、生命維持装置となっています。呼吸とか心臓を動かしてくれている部分です。
そして、その上の部分に「大脳辺縁系」(心)があります。こちらは感情を司っています。
そして一番外側には大脳新皮質があります。これが「思考」(頭)となります。
生きていく上では、呼吸や体温調節などの脳幹が一番大切ですが、私たちは大脳新皮質が発達しすぎたので、本能的なものよりも秩序や社会性を重視してしまうようになってきております。
例えば、自分は辛くてしんどいのにママ友の誘いを断れず、嫌と言えなかったり、本当はしんどいのに嫌な仕事を上司に押し付けられ我慢しているといったような感じです。
ですが本来は、呼吸ができているか、睡眠ができているか、栄養や食事は大丈夫かということが大切なのです。
本来の欲求も同じように土台は「体」です。そして安全、仲間、承認欲求、自己実現となります。土台が満たされて初めて、次の段階に進むものなのです。赤ちゃんの首がすわって寝返りを打って、つかまり立ちして、歩けるようになるような感じです。
本来なら食べる物がなかったり冬山で遭難しそうになり死を覚悟した時は、恋愛や夢、お金、出世などの欲求は二の次になるはずです。
ですが人間は脳の大脳新皮質が発達したので、思考が飛び越すケースが出てくるのです。
こんな時、体が安定していないのに神経質に物事を考えすぎたり、○○すべき、○○しなければならないなどの思考の癖が偏ったり、完璧主義になりすぎたりしてしまっては、体に症状が出てしまうことがあるのです。
例えば息苦しくなってパニック発作が起こったり、円形脱毛症になったり、めまいや耳鳴りが起こったり、頭痛が起こったり、便秘や下痢になったり、食べれなくなったり、食べ過ぎたり、光が眩しかったりというような症状が出ることがあるのです。
ですので体を調整して安定させることが、とても大切なのです。
パニック症・不安とは
パニック症や不安症などについての基本的なことを理解しておきます。
精神力 | 戦略 | |
---|---|---|
パニック発作(外見上) | 無意識な妄想などからパニックを起こす。象徴的意味があり、理解することが大切。 | 感情にフォーカスする。心理的意味を特定し解釈する。感情のコントロールを目指す。 |
広場恐怖 | 愛着対象を支配する無意識的方法である。攻撃性の否認。 | 愛着対象に対する怒りの取り扱いを探索する。攻撃性を回避する必要性を解釈する。怒りについて話し合う。 |
分離不安 | 転移で生じる。その終結がこの問題に触れる重要な時期となる。 | 転移関係を探索する。
(*1) |
大人になる不安 | パニック、社交不安、など自律性への葛藤と恐怖が転移で現れる。自己主張と競争が破壊的怒りと混同され葛藤を生み出す。 | 怒りの中和と理解にフォーカスする。それによって依存への欲望を脅威的でないものにする。 |
社交不安 | 自己を誇示したい。他者に勝ちたいという葛藤願望は罪悪感と自己処罰を背負わされる。 | 不適切感、葛藤的な攻撃性、罪悪感があり、防衛された自己顕示的誇大的空想、これらを探求する。(*2) |
全般的な不安症 | 常に警戒している必要性。無意識的な葛藤的感情や願望が手に負えなくなることへの恐怖と関連している。 | 症状や不安の維持と強く結びついている内的衝動への恐怖にフォーカスする。過度の警戒状態の基礎となっているものを特定する。 |
心的外傷後ストレス障害 | 圧倒的外傷が、解離と外傷の無意識的反復を引き起こす。加害者への怒りが攻撃者への同一化を導き、罪悪感を持たせる。 | 解離の意味と影響の理解にフォーカスする。自分を処罰すようとする衝動を減少させる。 |
C群パーソナリティ障害 | 慢性的受身性、回避、依存は自律性の重篤な制止と攻撃性を感じていることの特徴である。 | 転移の明確化で受身性と依存性にフォーカスしてより大人の行動を促進する。 |
依存する大うつ病 | 葛藤的な攻撃性は、罪深く否定的な自己評価、抑うつ症状、身体的パニック症状と不安症状を導く。 | 自己主張できるように導く。これにより罪悪感が緩和され、自律性の改善とともに自己への否定的な見方が改善される。 |
*1)転移
過去に重要な他者(両親など)との間で生じさせた欲求、感情、葛藤、対人関係パターンなどを、別の者(多くの場合は治療者)に対して向ける非現実的態度を転移と呼びます。
*2)自己顕示的誇大的空想
自己愛パーソナリティのように自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むことです。
参考文献:「パニック症と不安症への精神動的心理療法」より
人の成長段階を知って焦らないことが重要
心理学のNLPの中に学習の段階というものがあります。人が何かを学び成長しできるようになるまでには段階があるのです。このことを理解しないでいると焦りだけが頭を巡り、不安が膨らみ、不安に支配されるようになってしまうことが良く起こりますので、自分の精神を安定させるためにも、知っておいてください。
最初は、できそうかな~と思っても実際にはできないことがあります。この段階が意識的無能です。
そして少しづつできるようになっていくのが意識的有能です。このような段階で人は成長していくのです。だから無意識に不安がなくなったり、感情をコントロールすることは難しいと考えてください。まずは意識的有能を目指します。
そこで当院がオススメしているのが不安になる前にアンカーリングをやったり、別のことを考えたり、今ここを考えたりするグラウンディングをやってもらっているのです。
本物の敵は誰?
直面化と明確化
当院では本当の問題は何かを深堀していくことがあります。まずは体の調整で体が安定してきてからになります。
その次のアプローチとして感情を抑圧していないか、偏りすぎる思考になっていないかなどついてクライアントさんに気づいていただきます。
直面化とは、意識的な自我に対して心の感情をはっきりさせることです。
明確化とは、起こっている心の感情にフォーカスすることを目的としています。
自分自身へのより客観的な見方を獲得するためのもので、子供の頃に問題がある場合は理解するのに不可欠なものなのです。ですので考え方の癖や愛着も問題となることがあります。
愛着の問題
育ってきた環境というのは、特に対人関係に影響します。愛着障害といわれるものがあります。小さい頃に両親の離婚を経験したり抱っこをしてもらっていなかったり、虐待を受けていたり、強い躾で素だれられたりすると愛着形成がきちんとされていないことも起こるのです。
特に自分のお母さんが子供の頃にパニック障害があるとその子供もパニック障害になるケースが多いといわれています。
パニック発作を起こすと自分は無力で一人では生きていけないと思い込んでしまいます。
それが罪悪感につながったりしてしまいます。
また過去の辛さが影響することもあります。
例えば親から虐待を受けていたとすると「解離」ということが起こってくることあります。すると自分と他人、社会などを切り離してしまうのです。
不安になりやすく自分の身を守るために回避行動をとります。
過去のことを思い出すと辛いのですが、それが気になります。また未来への不安が頭から離れなくなります。
罪悪感が自己肯定感を低くする
不安やパニック症には自分に対して罪悪感をもってしまい自己肯定感を低くする傾向のある方が多いです。
ですので、はじめは自己肯定感を増やすことやっていくこともあります。当院では、1分で自分の好きなところを10個くらい書いてもらう練習をします。
パーソナリティ障害から考える
不安傾向にある方やパニック症を起こす方の特徴として以下のようなパーソナリティ障害があることが多いです。参考までにチェックしてみてください。
(5個以上当てはまったらこのタイプとなります。複数のタイプが重なることが多いです)
このタイプは分離に対する不安がすごくあります。一人になると恐怖や不安が襲ってきます。自己主張があまりできません。今の人間関係などが自分が怒りによって破壊されてしまうのではないかと不安に感じることもあります。
(4個以上当てはまったらこのタイプとなります。複数のタイプが重なることが多いです)
このタイプは批判、否認、拒絶に対する恐怖がかなりあります。バカにされるのを極端に恐れます。社会的に恥をかかされることを極端に嫌います。社会不安症になりやすいです。
(4個以上当てはまったらこのタイプとなります。複数のタイプが重なることが多いです)
このタイプは秩序、完全主義、精神面や対人関係でこうあるべきというのが強すぎます。柔軟性や開放性や効率性が犠牲となってしまいます。融通が利きにくいので感情が思考と切り離されて解離していることがあります。
不安が減って精神的に安定していった例
最初の頃はストレスが強く不安が強かったです。交感神経が優位になりすぎて筋肉が緊張します。すると呼吸も浅くなってしまいます。整体で調整させていただくと筋肉が緩み呼吸がしやすくなられます。
すると脳にも酸素と栄養分が運ばれるので神経伝達やホルモンなども正常に働きやすくなります。ここで恒常性というものが保たれて心身ともに体調も良くなっていくのです。
どんなことでお悩みでしたか
6年前にパニック障害になり、24時間ずっと息苦しく感じ、夜になると不安感により、過呼吸になる事が多く、遠出も怖くてできない状態でした。
何がきっかけで知ってくださいましたか
インスタで、たまたま、おおくま先生の投稿を見て、住所を調べたら通える所でした。
すぐに予約してくださいましたか
SNSの投稿を見た、次の日にすぐ電話しました!
苦しくて苦しくて、たまらなかったのですが、初診なのに、当日、来てくださいと言ってくださり、嬉しかったです。
何が決め手で施術を受けてくださいましたか
先生と合い、今までの状態を説明したら、先生が優しく声かけをしてくださり信頼と実績を口コミで見てたので、お願いしました。
施術を受けてみてどうでしたか
最初は週に2回通い、家での対処法や自律神経に良い曲、何で私の体がこうなっているのか、すごくわかりやすく、細かく説明してくださいました。
通うにつれて状態も徐々に良くなってきて24時間息苦しいのは、なくなりました。
今、4カ月通いましたが、全回復まで通います。
不安な時、いつでも連絡くださいと言ってくれて安心できます。
A.Tさん 女性
院長より一言
A.Tさん
嬉しいご感想ありがとうございます。最初の頃は、本当にお辛かったですね。
体力もかなり低下されておられたので、まずは体力回復の為、身体の調整と睡眠の質の向上を上げることに注力いたしました。
少しづつ体力が回復されてきたので心理ワークや発作が起こりそうなときの対処法もお伝えいたしました。対処能力が上がり、発作が起きても大丈夫と思えるようになれば、症状は落ち着いていかれます。
今後もお役に立てますように全力でサポートさせていただきます。
対策
身体が不安定ですと心も不安定になってしまします。
ですので過去に囚われて辛くなってしまったり、未来の予期不安が強い場合には「今ここ」を感じるエクササイズが非常に有効です。
それがグラウンディングです。是非とも一緒にやってみてください。
まとめ
- 未来の不安よりも「今ここ」を感じることが大切
- グラウンディングをやってみる
- 自己肯定感を高める
- 理解している人に相談する(情緒的サポート)
- 体の調整が重要
- 焦らず人の成長過程を理解する