

一日中パソコン作業をしていて、指と手首が痛いです。
湿布を貼っても良くなりません。
何をやっても痛いです。
朝起きてから痛いです。
このまま治らなかったらどうしようと不安になります。
ストレッチや予防などがあったら教えてください。
このようなお悩みの解決のヒントになれば嬉しいです。
手や指の痛みは日常生活で、とても困りますよ。まずは予防が大切です。
そして痛くなってしまったら対処の方法があって、それを間違えるとなかなか良くならないことが多いのです。
湿布を貼っても良くならない方は、どうぞご覧になってください。
- 手首の痛み、腱鞘炎、ばね指がなかなか良くならない方
- 効果的なストレッチが知りたい方
ばね指と腱鞘炎の解決法を伝授
東大阪市、30代、女性、事務職の方です。
この方は、ばね指と腱鞘炎がお辛くて来てくださいました。
パソコンを一日、使っておられます。
でも同じように使っておられても、なる人、ならない人がいます。
それは使われている手の角度、時間、強さや、その方の筋肉の強さや靭帯や腱の状態にもよるからです。
そして、その方のもっている治癒力にも影響します。
一般的に「ばね指」とは、どんなもので何が原因で、どうしたらいいのかを説明していきます。
ばね指になる原因と症状と解決法
まずは、ばね指ってどんなものか見ていきます。
小指のばね指です。
曲げるときにカクン!ってなってますよね。
この時に痛みがあります。
原因
最初は指の曲げ伸ばしがスムーズにいかなくなります。
そして、そのまま放置すると、なんとなく指が曲がったまま固まったような感じになります。
そうすると、指を動かす筋肉の血流が悪くなります。
最初のころはあんまり「痛み」ってないことが多いんです。
ただ曲げたり伸ばしたりするときに「カクン」となるから「気持ち悪い」みたいな感じなんです。
筋肉や腱などを詳しくみていきます
指を曲げる筋肉と骨にくっついている「腱」の部分をちょっとだけ詳しくみていきます。
主に指を曲げるのは「浅指屈筋」と「深指屈筋」です。

浅指屈筋
浅指屈筋は浅いということから、第二関節にくっついて二股のトンネルみたいになっています。
肘の内側のとがっているところ小指側の肘の骨(尺骨:鈎状突起)、親指側の肘の骨(橈骨頭)から出て来ております。

拡大すると、この色のついているところです。

深指屈筋
深指屈筋は小指側の肘の骨(尺骨)と骨間膜というところから、一番指の先の方について第一関節を曲げてきます。

拡大するとこんな感じです。

参考画像:「team lab body」より
腕の断面図も見てみます
浅指屈筋と深指屈筋の間に尺骨神経、尺骨動脈がありますね。
尺骨側というのは小指側です。
肘の内側をぶつけると小指側が痺れるのはそのためなんです。
ばね指や腱鞘炎では、深く関係するのは浅指屈筋と深指屈筋ですので、この手首を手の平側に曲げるときに関係します。

動きからみていきます
これで指を曲げると腱が骨から浮いてしまう状態になってしまいます。

こうならないために手首には支帯というのがあります。

これがあることによって腱がはなれず手首や指を曲げることができるのです。

こんなイメージです。
さらに、これだけでは手首の曲げ伸ばしや指の曲げ伸ばしで腱と支帯がすれてしまいますので、ここには腱鞘というものがあります。

イメージはこんな感じですね(ここでは見にくいですが、輪ゴムです)

腱鞘炎とばね指の起こるメカニズム
腱鞘炎は、この腱が腱鞘を通る時に摩擦ですれて炎症を起こした場合に痛みが出ます。
ばね指は、この腱鞘を腱が通る時に同じ長さを曲げ伸ばししたことが長期になり腱が太くなって、その通る時にカクンとなることです。
指の関節の屈伸運動がスムーズにいきません。
すなわち、伸ばそうとしたときに途中で急にぐっと伸びたり、曲げる時にぐっと曲がったり、曲がったまま伸びなくなったりします。
これは腱鞘が狭くなって炎症が起こるのが原因で、過労、リウマチによくみられ、中年女性に多いといわれています。
患部は痛みと小さい塊がみられます。
参考文献:「標準整形外科学」より
腱が太くなる原因
使いすぎることによって筋肉が硬くなってしまいますよね。そうすると血の流れが悪くなります。
そうすると動脈(心臓から出る栄養いっぱいの綺麗な血)も行きにくくなりますし、また静脈(心臓へ戻る使いきった血:老廃物:水道でいったら下水道)も流れが悪くなります。そうすると、その老廃物が腱などに残ってしまいます。
そして指までの腱の長さが長いので、ずっと溜まってしまい、太くなってしまうのです。
それがひっかかって「ばね指」になるのです。
だから前腕の筋肉を柔らかくして指の腱鞘のところを直接流してあげるように、やっていくと楽になられる方が多いです。
当院では自宅でのエクササイズもお伝えしておりますので、お困りの方はどうぞ、お気軽にご相談ください。
また使いすぎることで、ばね指になりやすいので、こちらのサポーターをつけて患部を使わないようにすることで、痛みが軽減しやすいです。参考にご覧ください。
当院での施術
当院では、独自の検査がございます。
その検査で肩、肘、手首のどこに問題があるのかが理解できます。
指につながる筋肉や腱は、肘からくっついているものがありますので、当院では、特に肘の調整も丁寧にさせていただきます。
そして、筋肉、靭帯、リンパ、血流を総合的にバランス調整してまいります。
痛いところだけでなく、骨盤、肋骨、肩、首など全身のバランスをみていまいります。
痛くないところ、ゆるむところで90秒保持しますので、患者様もストレスなく受けていただけます。
肘周辺のリンパなどの調整もさせていただきます。
その後、全身調整で背骨を揺らします。
それにより、自然治癒力が働き最大限に持続してくれるように施術してまいります。
ばね指などの手の痛みを解決する体操
使いすぎて痛めたり症状が出たりして居ることが多いです。
使いすぎるということは「炎症の反応」です。
患部は熱かったり、痛みが出たりしています。
つまり交感神経が優位になっております。
副交感神経を働かせて、「治癒」の方向に向かわせたいと思いますので、痛みをできるだけ減らし、リラックスできる体操をご紹介しますので、是非、やってみてください。
ばね指でお悩みの方が改善!
その他の手の不調
手の不調に関してはこちらもよかったらご覧ください。
まとめ
- 手の不調にはいろんな原因があり根本原因を探ることが大切
- 整形外科での検査も必要
- 自分でセルフケアすることが大切
- 痛い時は、安静にする