

予期不安に悩まされています。
不安なことを考えたくないのに常に考えてしまいます。
ポジティブに考えようとしますが、余計に不安になります。
不安になると動悸や息苦しさがあります。
なんとか不安を減らすことはできないでしょうか?
このようなお悩みの解決のヒントにしてください。
パニック障害でお辛い方です。
予期不安に常に悩まされておられます。
自分でできる対策は本などを読んでされていますが、どれもうまくいかないそうです。これは思考(大脳新皮質)と体(脳幹)と感情(大脳辺縁系)が分離している可能性があります。
本当にお辛いですよね。
考えたくなくても考えてしまうのが脳と自律神経の特徴なのです。
同じようなお悩みの方は、どうぞお読みください。
- パニック発作が出て、いつも不安で仕方がない方
- 予期不安が襲ってきて逃れられない方
- 考えたくないのに不安に考えてしまう方
予期不安を克服する最強の方法
不安についてです。特に予期不安について考えていきます。不安とは命を守るためになってくれているものです。ですので基本的に不安は必要なものです。不安がないと命を落とすかもしれないのです。
ただし過度な不安は日常生活に支障をきたします。それがパニック障害であったり、社会不安障害であったりするのです。不安は起こっても、コントロールできたら大丈夫なのです。
不安神経症について
「上気」というのをご存じでしょうか?
上気とはある事柄に対して、いろいろと考えてしまってイメージ的には坊主の人がアフロヘアーになっているような感じです。思考が優先されて体や感情を感じる能力、機能が低下している状態なのです。


こうなってしまうと、いろんな感覚が鈍ってしまいます。
上気の状態になりやすい方
- 物事や人に言われたことを神経質に考えすぎる方
- 何度も確認してしまう方
- 常に頭から悩み事が離れず悪く考えてしまう方
- 考えすぎて眠れない方
- 過去の嫌なことをよく思い出してしまう方
- できているとわかっていても、できていないような気がする方
このような感じになっている方は少なくとも上気という状態に近くなっていると思われます。
そうなってくると特に足の感覚などが低下してくるため、フワフワしたり足に力が入りにくくなったり、ぶつけたりしてしまうのです。(自分の身体感覚的には避けているのですが脳と体の感覚のギャップがあることがあります。)
つまり色んな感覚が鈍くなっているということです。
色んな感覚受容器というセンサーが体のあちこちにあって、それを脳は感じるのですが、そのセンサーが狂ってしまっているのです。
脳は、このような色んな情報をまとめて統合して必要があれば指令を出してくれます。
生命維持に必要な場合は勝手に指令を出してやってくれます。(自律神経系)
ここでは反射はちょっと割愛します。
この感覚について、みていきたいと思います。
脳は色んな情報を統合し指令を出す
普段、私たちが何気なく歩いたり障害物を避けたりしているのは協調運動ができているからなのです。
少し専門的にいいますと脳や脊髄が足などの感覚という情報を吸いあげて脳で統合されて筋肉へ指令を出すということをやってくれています。
(感覚入力フィードバックといいます。)
そして、この能力が低下してきますとバランスが取りにくくなったり転倒してしまったり、ぶつけたりしてしまうのです。
次に感覚の種類をみていきます。
皮膚の感覚
皮膚って実はすごいんです。
細菌などから守ってくれているバリアのような役割をしてくれています。また皮膚には感覚受容器がたくさんあります。
伸びたり、縮んだりもしてくれます。
私が今まで学んできた「キネシオテーピング」「皮膚テーピング」や「スパイラルテーピング」などのテーピングも直接その幹部には届きませんが感覚受容器を介してアプローチしていると考えることができるのです。
関節受容器
これ以上曲げすぎないで!これ以上伸ばしすぎないで!という限界を教えてくれる受容器です。
リミッターみたいな感じです。
筋受容器
筋肉や腱がそれ以上、伸縮しすぎないようにしてくれるセンサーです。
筋紡錘というセンサーが筋肉を担当してくれています。
ゴルジ腱器官が腱を担当してくれています。
視覚・三半規管
バランスをとってくれています。
眼で見て歪みを微妙に補正してくれています。
三半規管のリンパ液と絨毛などが傾きなどを感知してくれて脳に今、こんな傾きをしてますよ~などと教えてくれています。
これらの感覚受容器たちが脳に色んな情報を送ってきてくれているのです。
その情報を脳というスーパーコンピューターが統合して瞬時に判断し「こう動きなさい」、「こうバランスをとりなさい」などと指令を出してくれているのです。
感覚受容器を正常にするために
上気の状態では、これらの感覚の情報が入ってきていても、うまく処理されないことが起こります。
そこで感覚を研ぎ澄ませ~みたいな感じで(ゲームをする感じで)楽しくやってみてください!
グラウンディング
グラウンディングをすることによって「上気」という状態が他に神経がいき、不安な部分が少し減り本来の自分の感覚を取り戻すことができてくるのです。
簡単ですのでやってみてください。
人は動きの予想をして動いている
人は動く時、ある程度予想をして動いています。
感覚の入力が正常な程、予想も正しくできて動けるのです。つまり感覚の入力情報が正しく入力され、それが脳に正しく伝わることが大切なのです。
頭ばかりで考えている方は、感覚の入力が弱っている可能性があります。
いろいろなお悩みがあって夜も眠れないという方がいらっしゃいましたら、一度、足の裏の感覚を細かく感じてみることからはじめてみてください。
いろんなことがわかって不安などに執着していたのが楽になられることもあります。
プラス思考で考える
よく自己啓発本や自己肯定感を上げる本などがあります。そこには昔の成功者が書いた本などもあります。
例えば、起こった出来事に対してプラスに考えると良いというような本が多いです。
- 車を運転していたら前の車がノロノロ運転(早く走っていたら交通事故に合っていたかもしれない!ラッキー!ツイている)
- 会社が急に倒産(新しい自分が発見できるチャンスかもしれない!ラッキー!)
- 歩いていて転倒して膝を擦りむいた(骨折しなくて良かった、これですんでよかった)
自分に辛いことがあってもポジティブに考えて良い事も悪いことも全て肯定的に考えるということが言われます。これはメンタルが安定している方はいいのですが、弱っている方は、なかなか上手くいきません。
そこで次のことを試してみてください。
最強の方法
プラス思考で対応できる方は、まだ症状も中度くらいかもしれません。これでも解決できない場合は、最強の方法を試してみてください。
それがエネルギーサークルという概念です。
- 感じる
- 気づく
- 感情の発動
- 体の動き
- コンタクト(欲求を満たす)
- 収束(他人に求めてもらう)
- 注意の引きこもり(執着を手放す)
まとめ
- 考えたくなくても考えてしまうのは自律神経の特徴
- 別のことを考えると不安が減る
- 「今ここ」を考えることで未来の予期不安が減る
- プラス思考で対応してみる
- 最強の方法を試してみる