

最近、疲れていて、蛍光灯の光でも、眩しく感じます。
なにかの病気でしょうか?
心配になります。
何か対策はありますでしょうか?
このようなお悩みを解決します。
「眩しさ」についてのお話です。
眼の黒目のところを瞳孔といいます。
暗いところだと瞳孔が開いて大きくなります。
明るいところだと「パッ」と縮こまります。
これが瞳孔反射なのですが、自律神経が乱れると、この反射が、うまく反応しなかったり、ストレスが多くて交感神経が優位だと、瞳孔は開いてしまいますので、光が異常に眩しく感じます。
蛍光灯の光でも眩しく感じる方は、どうぞご覧になってください。
予防は、サングラスをかけたり、日傘をさしたりするのがいいですよ。
最近、光が眩しくて、疲れやすく、朝、起きてもスッキリしない方
瞳孔反射が鈍くなるのはストレス過多による自律神経の乱れかも?
光が眩しく感じる病気というものがあります。まずは眼科で診察を受けてください。
- 白内障
- 角膜炎
- 結膜炎
- ドライアイ
- ぶどう膜炎
なぜ眩しく感じるのか
目のしくみについてですが、黒目のことを瞳孔といいます。
この瞳孔が大きくなるときは光をたくさん取り込もうとしているんです。
そして瞳孔に光が当たると小さくなって少しの光でも見えるようにしようとしてくれるんです。
それがこの写真の変化です。
暗いところの瞳孔(開く)

明るいところの瞳孔(閉じる)

普通は光が当たると一瞬で瞳孔が小さくなります。(瞳孔が閉じるという表現を使います)
そして暗いところにいったら瞳孔が大きくなります。(瞳孔が開くという表現を使います)
しかし自律神経が乱れたりすると瞳孔がすぐに閉じたり開いたり、しにくくなってしまいます。
タイムラグがおこるんですね。
だから当院でも下向きで施術していて急に上向きの施術をさせていただくときに、ものすごく眩しく感じられる方がいらっしゃいます。
ストレスなどで自律神経が乱れたりすると瞳孔の動きにタイムラグが起こってしまうのです。
それが光に対して「眩しい!」と強く感じてしまう原因なんです。
なぜ?自律神経が乱れると眩しく感じるのか
ホルモンの関係が大きいと思われます。
ストレスを感じるとコルチゾールが多く分泌されます。
そのコルチゾールは無限ではありません。
よりストレスを感じるのが継続的になるといつかなくなってしまいます。
するとコルチゾールの役割はカリウムとナトリウムのバランスをとってくれています。
コルチゾールは目の瞳孔も調節してくれているんです。
だから、ずっとストレスを感じていると瞳孔が開きっぱなしになりやすいのです。
例えば、サバンナに自分がシマウマくんとして放りだされたとします。

普通だったら25mあったら逃げ切れるとします。
でもケガとかお腹が痛かったらどうでしょうか?
つまり体調に不安があるときですね。

そうしたら70m逃げるのに必要になってきます。
その時は70m分ライオンくんに注意しておかなければなりません。
ストレスですよね。
(暗いところでも瞳孔を開いてライオンくんより先に見付けないといけないんです)
それが続いてしまうとストレスホルモンが出っぱなしになります。
そしたら瞳孔が開きっぱなしになりやすいのです。
だから眩しく感じちゃうんですね。
しかも夜でも、もっと注意しておかないといけなくなるので眠れなくなったりもしてしまいます。いつも不安になります。
これが「不安による不調」です。
ストレスが続いてしまうと不安や心臓がバクバクになられる方もいらっしゃいます。
30秒以上たっても、まだ眩しく感じる方は自律神経の乱れがある場合があるのでストレスを発散されるように注意してくださいね。
ちなみに他のホルモンは体外に尿などで排出されますがコルチゾールは排出されません。
唯一、コルチゾールが体外に排出されるのが涙なんです。
だから副交感神経を働かせるためにも週に1回くらい泣ける映画などをみるのもおすすめですよ。
見えるもの?見えないもの?
お天道様の光は見えるものと見えないものがあるんですよ。
それと波長によって分類されているんです。
- 赤外線
- 可視光線
- 紫外線(可視光線よりも波長が短いもの)
紫外線の中でもA、B、Cに分類されます。
ちなみにBが有害です。
紫外線の説明について詳しくは気象庁のページをご覧ください。
こちらです。

ちなみに5月21日の紫外線はこんな感じなんですよ。

気象庁の毎日の紫外線のデータが公開されております。
くわしくはこちらです。年間ではこんな感じです。

一日の時間別ではこんな感じです。

参考:グラフは気象庁より引用
暗いところと明るいところ
映画を観に行って、しばらくしたら周りが見えやすくなったりする経験ってありますよね。
これは、だんだん暗闇に慣れるということなんですね。
これを「暗順応」といいます。
高速道路のトンネルなんかではライトの配列が微妙に違うんです。
入り口と出口のところはライトの間隔が密集していますが中央付近は少しまばらになっているんです。
これはドライバーの目を明るさに慣れさせるためのものなんですよ。
細胞でいいますと目が光を感じるメカニズムは円錐形をした円錐細胞(錐体細胞)と細長い棒みたいな細胞の棒細胞(かん体細胞)があります。
錐体細胞は色(赤と青と緑)を感じます。
そして棒細胞は明るさと暗さを感じます。(色は感じない)
明るいところでは錐体細胞が働いて暗いところでは棒細胞が働いてくれます。
ビタミンAが不足すると暗いところで見えにくくなってしまうこともあります。
ふくろうとかは円錐細胞がなく棒細胞しかないそうです。だから夜行性なんですね。
立体的に両目で視れていますか?
脳内視力というのがあります。
右目に赤いシート、左目に緑のシートを目の前におき、それでチェックシートのパンダなどの絵をみると2重に見えたりしないかを確認します。
脳内視力が低下するとこんなことが起こる可能性があります。
- パソコンの作業がすごく疲れる
- 近くを見続けると頭痛がしたりする
- 本を読むのが遅い
- 動いているものを見ると疲れる
- 乗り物よいしやすい
- ものが二重に見えたりする
- よくぶつかったりして距離感がつかみにくい
- よく寝ても疲れがとれにくい
- 下りのエスカレーターでつまずきやすい
- キャッチボールが苦手
- 不安や緊張が常にある
- 長い時間じっとしていられない
意識して目を動かすなど強化トレーニングもあります。

(1~20まで順番に数字を追ってみてください)
脳内視力が上がるとこんなことになるかもしれません。
- スポーツが得意になる
- 頭痛がましになる
- 肩こりがましになる
- 集中力が持続しやすい
- 理解力が上がる
- 学力が伸びる
- 乗り物酔いしにくくなる
- 気持ちが明るくなる
- 自信がでてくる
私がおすすめするのは脳内視力をあげて自律神経由来の症状がラクになっていただけたらと思います。
当院へお越しの東大阪市にお住いの30代、主婦の方がいらっしゃいます。
この方はストレスがとても強く、蛍光灯でも眩しく感じられました。
最初はサングラスなどで対応していただきました。
施術を継続させていただきますと少しづつ、眩しさも気にならなくなって来られました。

お身体の調子は身体を整えることですので背骨を定期的に調整されて脳の管理能力を正常にし自然治癒力が最大限発揮できるようにしていくことが大切だと感じます。
まずはストレスを減らして、自律神経を整えて生活習慣を見直してまいりました。
まとめ
- 光が眩しく感じるのはストレス過多で瞳孔が開いているかもしれない
- 光が眩しく感じる病気にも注意
- ストレスを減らす努力をする
- ストレス耐性を付ける
- 眩しい時は部屋の中でもサングラスで対応する